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いすゞ、トラックの架装工程情報を共有する「ISUZU Truck Chain」を今秋から本格導入

リアルタイムな情報連携により、新車納期の精度向上と架装リードタイムの短縮へ

  • #ニュース

2026/07/06

 いすゞ自動車(本社:神奈川県横浜市、社長CEO:山口真宏)は、いすゞグループ(いすゞ自動車、いすゞ自動車販売、いすゞ車体、いすゞ販売会社)と民間の架装事業者との間でシャシ(車台)の完成からボデーの架装、新車登録・新車納車に至るまでの工程情報を共有するシステム「ISUZU Truck Chain(いすゞトラックチェーン)」の本格導入を今秋より開始する。
 「ISUZU Truck Chain」は、車両ごとの工程情報をリアルタイムに共有し、架装サプライチェーンをデジタルでつなぐプラットフォームである。関係企業が連携された情報を活用することで、新車納期の精度向上や架装リードタイムの短縮に貢献するとともに、架装サプライチェーン全体の工程最適化を推進する。

ISUZU Truck Chain 情報連携イメージ

導入の背景と一部運用の実績

 近年、新車トラックの製造・販売においては、人手不足や部材供給環境の不安定化などを背景に、架装工程の長期化が課題となっている。そのため、工程計画の精度低下や工程調整の増加に伴う業務負荷の増大が生じており、顧客への新車納期見通しの精度向上や関係企業における工程最適化のニーズが高まっている。

 こうした課題に対し、同社は昨年11月より、いすゞ連結販売会社(いすゞ自動車東北、いすゞ自動車首都圏、いすゞ自動車中部、いすゞ自動車近畿、いすゞ自動車中国四国、いすゞ自動車九州)および取引の多い一次架装(ウイング・バン・ダンプ等、基本骨格の架装)メーカーを対象に、「ISUZU Truck Chain」の一部運用を開始した。これまでの運用を通じて一定の効果を得られたことから、今回、同システムの本格展開を開始する。

 従来、いすゞグループと架装事業者との間では、電話や電子メールなどを通じて工程情報を確認していたが、本システムの導入により、販売会社の受注情報、シャシ完成予定、架装完成の予定・実績、新車登録予定などを関係企業間でタイムリーに共有・確認できる。関係企業が同一の最新情報を活用することで、工程の滞留抑制やスケジュール変更時の迅速な納期調整を可能にし、顧客への新車納車までのリードタイム短縮を目指すとしている。


「ISUZU Truck Chain」の主なメリット

同システムの主なメリットは以下の通りである。

顧客にとってのメリット

  • 架装事業者といすゞグループが工程状況を共有し、より精度の高い納期案内を受けられる。
  • 工程進捗に応じた情報提供により、新車の納期や架装の進捗を適切なタイミングで営業担当者から受け取ることができる。
  • 新車納車日の見通しが立てやすくなり、計画的な車両導入が可能になる。

架装事業者にとってのメリット

  • 販売会社の受注情報やシャシ生産予定を事前に確認し、将来の作業量を見据えた工程計画を立案できる。
  • シャシ生産予定や架装完成予定を関係企業間で共有し、搬入・搬出計画を調整しやすくなる。
  • 待機時間や工程手戻りなどのロスを抑え、架装業務の効率が改善される。

いすゞグループにとってのメリット

  • シャシ生産・架装の予定や工程進捗を車両単位で把握でき、関係企業間の確認工数を削減できる。
  • 計画変更時も関係企業へ速やかに情報共有でき、代替案の検討や納期調整を早期に実施できる。
  • 架装事業者から共有された工程情報をもとにシャシ生産のタイミングを最適化し、工程間の滞留削減を図る。


今後の展望と中期経営計画での位置づけ

 今年度後半からは対象となる架装事業者をさらに拡大し、将来的には見積・発注・請求・棚卸などの電子化機能を追加するとともに、個人事業主を含む全国の架装事業者へと展開し、架装サプライチェーン全体の可視化・最適化を推進する。

 同社は、中期経営計画「ISUZU Transformation - Growth to 2030(IX)」において、物流DX及び国内サプライチェーン強化を重要テーマの一つに掲げている。今後もデジタル技術を活用した業務効率化と物流業界全体の課題解決を通じて、パーパス(使命)である「地球の『運ぶ』を創造する」の実現を目指すとしている。