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静岡自動車車体整備勉強会(SARC静岡)が発足
静岡県内の車体整備事業者で構成される業界団体 「技術」、「経営」、「価格」、「人材」、「情報」を軸に、県内全体でのレベルアップを目指す
2026/07/09
今年5月、静岡県内の車体整備事業者による団体である静岡自動車車体整備勉強会(鷲野雅基会長、SARC静岡)が発足した。6月21日に静岡工科自動車大学校(静岡市)で開催された勉強会には、静岡県内の鈑金塗装事業者を中心に108人の参加者が集まった。
開会の挨拶の中で、鷲野会長は材料費の高騰や深刻な人手不足、高度化する技術など、業界を取り巻く環境の変化について言及し、以前と同じ方法では自動車を修理できない時代になってきていると指摘。その上で、これまで設備投資や技術研鑽による品質向上に努めてきた工場が必ずしも正しく評価されてきたとは言えない現状に対して危機感を示した。
一方、事業を継続するための適正な対価を求めることの重要性や、その請求の根拠となる作業内容及び価格の透明性を確保することについて、国土交通省がガイドラインや指針を示したことを受けて、「業界にとって大きなチャンスである」との認識を示した。
そこで、業界の未来を真剣に考え、行動するための仲間が集まることを目的として、SARC静岡を立ち上げたと説明。「SARC静岡は単なる情報交換を目的とした団体ではない。また、価格を決める団体でもない。業界価値の向上を目指し、学び考え行動するための組織である。1社では難しいことでも、仲間が集まればできることがある。そんな場を作っていきたい」と、設立に込めた思いを示した。その上で、「技術:最新車両構造・修理方法の共有」、「経営:見積精度の向上と保険会社対応の標準化」、「価格:品質に見合った“適正な価格設定”の追求」「人材:有識者を招いた研修、次世代の育成」、「情報:業界最先端の動向を迅速にキャッチアップ」を軸として活動していく方針を示し、参加者に向けて入会を呼びかけた。
その後の勉強会では、エス企画の佐野昌哉氏が接着引き出し工法によるパネル修復作業や「バランスゲージ」を用いた車体計測を実演。損傷状態を見える化することで経験や勘に頼らずに修復するポイントや、車両のセンターラインを計測する方法などについて解説した。参加者が各種ツールを用いた接着引き出し作業を体験する時間も設けられ、参加者同士で作業方法についての意見を交換する場面も見られた。
鷲野雅基会長
静岡工科自動車大学校での勉強会。エス企画の佐野昌哉氏が接着引き出し工法によるパネル修復作業や「バランスゲージ」を用いた車体計測を実演した