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日産、新型「マイクラ」を欧州で発表:BセグメントEVとして再定義
2025/05/23
日産自動車は5月21日、欧州市場向けに新型「マイクラ」(日本名:マーチ)を発表した。2025年後半の販売開始に先駆けて公開された新型「マイクラ」は、従来のガソリン車ではなく、電気自動車(EV)としてのみ展開される。
欧州市場向けに開発された新型「マイクラ」は、全長4メートル未満、幅1.8メートル未満のコンパクトなBセグメントEVでありながら、大胆なデザインと機敏な性能、そしてシームレスなコネクティビティを兼ね備える 。特に注目すべきは、都市部での利用を前提としつつも、長距離移動にも対応可能なバッテリー仕様と軽量化された車体である 。
新型「マイクラ」は2種類のバッテリーオプションを設定。40kWhと52kWhのバッテリーがラインナップされ、最大航続距離は408km(52kWhバッテリー搭載モデル)に達する 。これは、2017年発売のZE1系リーフのバッテリー容量(40kWhまたは60kWh)に匹敵する 。車両重量は40kWhモデルで1,400kg、52kWhモデルで1,524kgと、同等のバッテリー容量を持つZE1系リーフ(約1,670kg)と比較して軽量化を実現している 。
軽量化された車体とバッテリー容量の確保により、新型「マイクラ」は市街地でのスムーズなEVドライビングに加え、郊外への移動でも航続距離の不安を軽減する 。また、最大100kW出力の急速充電に対応し、15%から80%までの充電を30分で完了できる優れた充電性能も特徴だ 。
デザイン面では、ロンドンの日産デザインヨーロッパ(NDE)が設計を手がけ、プレミアムな仕上げとSUVのような力強いスタンスを融合させた 。18インチホイールを全グレードに標準装備し、14種類の外装色の組み合わせとツートンカラーで個性を表現できる 。インテリアはシンプルかつ優雅なデザインを踏襲し、10.1インチのディスプレイを2基搭載。ナビゲーションやオーディオ、電話操作などに直感的にアクセス可能。
新型「マイクラ」は、自動運転支援技術「プロパイロットアシスト」をはじめとする先進安全技術も搭載し、高い安心感を提供する 。日産は、40年以上にわたり支持されてきた「マイクラ」のコンセプトを踏襲しつつ、EVとして生まれ変わり、欧州市場での存在感を高める狙いだ 。
欧州向けEVとして発表されたマイクラ。欧州向けとしており、日本市場へ投入は考えていないようだ
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