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マツダ・ロードスター、発売10年余りで過去最高の1万2台 支えるのは20代と50代以上の「ふたこぶ」

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2026/10/30

 マツダの4代目ロードスターが、発売から10年余りを経て最も売れている。くるまのニュースによると、NDロードスターの国内販売は昨年1万2台に達し、現行型として過去最高を記録した。クルマは通常、新型の投入年に最も売れるとされる。その常識に逆らう動きの背景には、20代と50代以上という二つの世代の需要がある。一方で、価格や車の成り立ちに由来する限界も見え隠れする。


新型の年を超えた異例の販売実績


 くるまのニュースによれば、市場投入1年目の販売は8418台だった。その後は長らくこの数字を超えられなかったが、8年目に9567台、10年目に9526台を記録し、11年目の昨年に1万台の大台に乗せた。


「ふたこぶ」の購買層


 注目すべきは年齢構成である。オートックワンが紹介するマツダのデータでは、現行モデルの新車購入者のうち10〜20代が17%、30代が11%、40代が15%、50代が34%、60代以上が23%を占める。20代と50代以上に山があり、30〜40代が谷になる「ふたこぶ」構造だ。同記事は、2シーターのためファミリー層が買いにくいことを理由に挙げている。


若い世代を動かすもの


 くるまのニュースによると、20代の購入者は過去6年で2倍になった。マツダの調査で最も影響が大きかったのはSNSだという。一般ユーザーの投稿を見て「ロードスターがある生活っていいな」と感じた若者が、少しの勇気を持って販売店へ向かう。起点がSNSであるため、デザインに惹かれた層が多い。


 中古車を選びそうな世代だが、リセールバリューが高く、認定中古車も高値傾向にある。残価設定型クレジット「マツダスカイプラン」なら、新車と中古車で月々の支払いがさほど変わらない例も多く、新車が選ばれやすい。オートックワンの試算では、Sスペシャルパッケージ(6速AT、326万7000円)を3年・頭金0円で組むと、月々4万7870円、最終回の残価は193万円である。3年後の残価率は59%で、平均的な42〜48%を上回る。


 女性の存在感も増している。昨年の20代購入者の20%が女性だった。小回りが利き、意外と運転しやすいという試乗での発見が後押しした。最小回転半径は4.7mである。


 販売店の言葉も示唆的だ。2人乗りのスポーツカーに乗れるのは「独身の今だけ」という考え方があるという。そして50歳を超えて子育てを終えると、ユーザーは再びロードスターに戻ってくる。


世代をつなぐ40年


 初代の登場は1989年。間もなく40年の歴史に届こうとしている。長年のファンに加え、新しい世代が受け入れたからこそ歴史は紡がれてきた、2シーターという不便を全力で楽しむ。マツダ・ロードスターオーナーはある意味で、日本一贅沢な存在なのかもしれない。