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わたびき自動車工業、 透明性確保のため「AITURBO」を導入
100年の伝統とAIの融合 同社が挑む「透明化」と次世代の工場運営
2026/07/15
埼玉県戸田市に拠点を構えるわたびき自動車工業(綿引大介社長)は、1918年の創業以来、「伝統」、「誠実」、「革新」を重んじ、高度な技術力で顧客の信頼に応え続けてきた。創業110年を目前に控えた今、同社は全国に先駆けてAIを活用した自動車修理の工程管理と透明化という新たな「革新」に挑戦している。その中核として導入したのが、自動車修理DXプラットフォーム「AITURBO(アイターボ)」である。
綿引大介社長
導入前の同社では、工程管理、案件管理、そして写真管理といった多岐にわたる業務を工場長が1人で担っていた。デジタルカメラを複数台で使い回し、ホワイトボードに予定を書き込み、作業記録用紙を手書きするアナログな管理体制は非効率であり、工場長1人の手腕に依存する「属人化」が大きな懸念となっていた。
これまでも何社か工程管理システムの導入を検討してきたが、運用面やコスト面で決め手を欠いていた。そんな折、塗料販売店の紹介で知ったのがAITURBOだった。デモを見て直感的に「使えそうだ」と感じた綿引社長は、工程管理だけでなく写真管理機能が充実しており、昨今社会的に強く求められている「車体整備の透明性確保」に直結する点が最大の決め手になったと振り返る。
AITURBO導入後、現場の風景は劇的に変化した。すべての技術者のスマートフォンに専用アプリを導入したことで、デジカメを探す手間がなくなり、自ら作業前後の写真をこまめに撮影するようになった。撮影された写真はAIが自動的に案件ごとに仕分けるため、課題だった工場長の写真管理の手間は大幅に軽減された。
さらに、長年使われてきたホワイトボードも工場から姿を消した。現在では、大型モニターの前に社員が集まって朝礼を行い、画面上で当日の入出庫状況や各々の作業進捗を俯瞰しながら、「今日はどの車を優先して進めるか」といったすり合わせを行っている。作業の進捗に合わせてAIが工程表を自動的に更新するため、手書きで予定を書き換える手間がなくなり、現場の 利便性は飛躍 的に向上した。AITURBOのAIが作成する工程表は現場の感覚と異なる場合もあるため、都度修正を加えているものの、運用を通じて今後の精度向上に大きな期待を寄せている。
工場内の大型モニターでスタッフの作業状況が一目 で把握できる
綿引社長がAITURBOに期待するもう一つの大きな役割が、100年以上培ってきた「技術の証明」だ。同社では今後、高度な写真管理と透明化に掛かるコストを「情報管理料」として見積書に加える予定である。それに伴い、現場の技術者たちには「これからは写真も我々の売り物である」と強く意識させ、細部まで徹底した記録を残すよう伝えている。証拠としての写真が、正当な技術の証明と顧客への安心感につながるからだ。「当社は100年以上、この業界にお世話になってきた。昨今の不正問題によって業界全体のイメージが悪化してしまったことは、非常に残念だ」と綿引社長は語る。同社には確かな技術と誇りを持って働く技術者たちがいる。「真面目にやっている人間が正当な評価を受けられるよう、率先して透明化を進めていきたい」と力を込める。
AIを活用し、これまでのアナログなイメージを払拭した、新しい自動車修理工場の姿を積極的に発信していく方針だ。綿引社長の目は、若者たちが憧れ、希望を持てるような、次世代に続く輝かしい業界の未来を見据えている。
アプリで撮影した写真はクラウドのみに保存され、 個人情報保護にも寄与する
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