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【車業界版・今日は何の日】7月25日は「ホンダのFCEV『FCX』が米政府認定を取得した日」!現場で使える顧客トークネタ

次世代車における塗装乾燥温度

  • #トピックス

2026/07/25

7月25日はホンダのFCEV「FCX」が米政府認定を取得した日

 2002年7月25日は、ホンダが開発した燃料電池車(FCEV)「FCX」が、米国環境保護庁(EPA)などの認定を世界で初めて取得した日。
 水素を燃料として発電しモーターで走行するFCEVは、その後トヨタのMIRAIなども登場し、次世代モビリティの重要な一角を担っている。



 ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の高電圧バッテリー対応が鈑金塗装業界の標準となりつつある中、FCEVが入庫した際には全く別の安全基準が要求される。それが車体に搭載されている「高圧水素タンク」の存在である。水素は極めて可燃性が高く、タンクや高圧配管周辺の鈑金作業には特有の防爆基準が伴う。

 FCEVの車体修理において、最も注意すべきリスク要因は「熱」だ。塗装後は、塗膜を硬化させるために塗装ブースの温度を上げて強制乾燥を行うのが一般的だが、水素タンクに過剰な熱が加わると、タンク内の圧力が急上昇する。限界を超えると安全弁(熱応動安全装置)が作動し、高圧の水素ガスが一気に大気中へ放出される危険性がある。

 そのため、FCEVのメーカー修理書には「塗装乾燥時の最高温度と加熱時間」が極めて厳格に規定されている(例:ブース内温度を最大〇℃以下に保ち、一定時間以上加熱しない等)ことが大半だ。
 作業環境によっては、赤外線ヒーターの局所的な使用を禁止し、低温硬化型のクリア塗料を選択するなどの柔軟な対応も必要となる。次世代エネルギー車の修理は、外観の復元技術と同等以上に、熱力学的な安全基準の遵守が問われる時代となっている。