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出光興産・T2・いすゞ自動車、トラック輸送の次世代バイオ燃料普及で連携
自動運転トラックの長距離運行で「出光リニューアブルディーゼル」を今夏より試験利用
2026/07/14
出光興産、T2、いすゞ自動車の3社は2026年7月2日、トラック輸送分野におけるカーボンニュートラルの実現を目指し、次世代バイオディーゼル燃料の普及に向けた連携を開始すると発表した。
T2の自動運転トラックによる長距離運行において、「出光リニューアブルディーゼル」(以下「IRD」)の利用を開始する。
自動運転トラックの長距離商用運行で試験利用
取り組みの第一歩として、まずは今夏より出光興産がIRDをT2に供給する。
T2は、関東一関西間の約500kmの高速道路において、大手運送会社など向けに提供しているレベル2自動運転トラックの商用運行でIRDを試験利用する。さらにいすゞ自動車は、T2の自動運転トラックにおけるIRDの利用に対し、軽油利用時と同等のオペレーションで修理・メンテナンスサービスを提供する。
給油スポット不足やコストなどの課題解決を目指す
2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが広がる中、トラック輸送分野ではライフサイクル全体でCO2排出の削減が見込まれる次世代バイオディーゼル燃料に期待が寄せられている。
一方で、次世代バイオディーゼル燃料の給油スポット数は充分ではなく、通常の燃料と比べると現状では価格水準が高い傾向にある。さらに、トラックの性能や耐久性への影響、故障時の修理・サービス対応が明確になっていないなど、運送会社が利用を希望しても普及に向けた課題が残っているのが実態だ。
こうした課題を解決するための第一歩として、3社は連携し、T2の自動運転トラックによる実際の運行におけるIRDの継続利用を通じて、給油オペレーションの有効性などを検証していく方針だ。これを起点に、給油スポットの拡大に向けた検討を進めるなど、IRDを含む次世代バイオディーゼル燃料の普及につながる環境の整備に取り組むとしている。
各社が推進する今後の環境整備と展望
出光興産は、本取り組みを契機に可搬式燃料タンクを活用した給油の実現を推進する。埋設型の燃料タンクなどの固定設備に依存しない運用を可能にすることで、運送会社がより柔軟にIRDを利用できる環境づくりを目指す。さらに、IRD給油専用サービスステーションの展開や、混合リニューアブルディーゼルの開発などの可能性についても検討を進め、次世代バイオディーゼル燃料のさらなる普及を図る考えだ。
T2は、「自動運転技術の活用により日本の物流を共に支える」をビジョンに掲げ、2027年度以降のレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の開始を見据えている。高速道路における無人運転と一般道における有人運転を切り替えるためにドライバーがトラックに乗り降りする切替拠点「トランスゲート」を神奈川県と兵庫県に整備した。レベル4実現後には、CO2排出が多く見込まれる関東一関西間の長距離を無人で連続運行する想定のため、必ず立ち寄る「トランスゲート」に燃料タンクを設置し、給油の利便性・効率性を高めることにより、カーボンニュートラルの実現に貢献するとしている。
いすゞ自動車は、カーボンニュートラルの実現に向け、マルチパスウェイ(全方位)の方針で動力源の開発を進めており、次世代バイオディーゼル燃料は電動化と並び、多様なニーズに対応する現実的な低炭素化ソリューションの有力な選択肢と考えている。今後、出光興産およびT2とともに本取り組みを通じて次世代バイオディーゼルの試験利用を進めるとともに、その社会実装に向けたさまざまな課題の解決に積極的に協力していく方針だ。
出光のIRDを試験利用するT2の自動運転トラック
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