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ダイムラートラック、ボルボ、トヨタがセルセントリックへの出資契約を締結

大型商用領域における燃料電池の協業が進展

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2026/09/11

 ダイムラートラック(以下、ダイムラー)、ボルボ・グループ(以下、ボルボ)、トヨタ自動車(以下、トヨタ)は水素社会の実現に向けて、対等な持ち分比率で、トヨタがセルセントリック社(以下、セルセントリック)に出資することに合意し、燃料電池の大型商用領域における協業に関する法的拘束力を有する出資契約を締結した。


大型商用車向け燃料電池システムの開発・推進

 ダイムラー、ボルボおよびトヨタの3社は、互いが培ってきた経験やノウハウを通じて、大型商用車向けの燃料電池システムの開発、生産、事業化を推進する。具体的には、トヨタとセルセントリックで、燃料電池の心臓部であるセルの開発や生産、およびそれと直接連動する構造設計や制御要素を一体的に運営し、両社の技術を生かした燃料電池システムを作ることを目指す考えだ。水素を重要なエネルギーの一つと位置づける各社は、セルセントリックを通じて燃料電池システムの技術革新を加速させ、水素社会の実現に向けて貢献する方針である。

 今回の合意は、今年3月末に署名された拘束力のない合意に続くものであり、取引完了に向けて規制当局の承認を必要とする。

各社の役割と期待される効果

 セルセントリックは、グローバルに幅広い顧客にサービスを提供し、建設機械・鉱業、発電機、海洋・産業用エンジン、列車などの大型商用用途にも対応している。共同事業が開始された場合、トヨタはセルセントリックにノウハウと専門知識を提供していく。セルセントリックは3社の中核的な拠点となり、大型商用車向けの燃料電池システムの開発、生産、販売活動を行う予定だ。

 ダイムラー、ボルボおよびトヨタは、他のあらゆる事業分野において今後も競合関係にある一方、協業により大型車両領域におけるボリュームとスケールが拡大し、イノベーションの加速と投資効率の向上が期待される。

セルセントリックの概要と役割

 セルセントリックは、2021年にダイムラーとボルボが設立した合弁会社で、大型商用車向けに使用される燃料電池システムを開発、生産、販売している。ダイムラーとボルボが数十年にわたって培ってきた開発ノウハウや豊富な経験を有する。同社は燃料電池メーカーとして、2050年までに持続可能な輸送の実現に貢献することを掲げており、燃料電池の技術開発において主導的な役割を果たしている。