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【独自】片山さつき財務大臣兼金融担当大臣、ナフサ争奪戦の始まりを注視。「目詰まりはみんなでなんとかできる」

片山さつき氏が語る、ナフサ不足へ対応と自動車補修業界へのエール

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2026/05/28

「目詰まりはみんなで一緒にやればなんとかなる。日本もやれんことはない!」





 石破茂元首相や片山さつき財務相らが5月23日、日本自動車車体整備協同組合連合会・青年部会(松本悟部会長)が都内で開催した第25回通常総会の懇親会に出席した。

昨年の高市内閣発足に伴い、財務大臣兼金融担当大臣に就任して8カ月目を迎える片山氏は、DRP(自動車鈑金塗装のネットワーク)の顧問も務めるなど、長きにわたり自動車整備・補修業界と歩みをともにしてきた。

冒頭、2021年11月から2025年10月まで金融調査会長を担当していた片山氏は「私は毎年、損保業界に対して『自動車整備や鈑金塗装業界がこれでは経営が成り立たないから、適正な金額を支払ってほしい』という要望をずっと出していた」と当時を振り返った。世間を騒がせたビッグモーターの件で業界全体の工場が疑われた際も、「ゴルフボールをぶつけていたのは一部の不祥事であり、採算ギリギリでやっている真面目な整備・鈑金塗装の工場を叩くのはおかしい」と党内での業界バッシングに先手を打った裏話を公開。

「せっかく上がり始めた工賃が、今の状況を理由にまた圧縮されるような事態になってはいけない」と工賃維持について決意を語った。



塗料・シンナー不足の真実。データが示す「流通の目詰まり」

現在、鈑金塗装業界に暗い影を落としているのが、シンナーや塗料などの資材不足だ。政府に対し約2,600件もの苦情が寄せられていると言う片山氏。しかし片山氏は、業界から提出された出荷データをもとに「実は、メーカーから流通の川上に投げられた量は、問題がなかった昨年の同月と比べて減っていない。むしろシンナーや塗料は100%を超えている」という驚きの事実を指摘し、流通過程での目詰まりに触れた。

そして、「G7の財務大臣同士でも話題になっている。イタリア、ドイツ、ブラジル、韓国、タイでも、同じように流通過程でモノが滞留している。お互いに『悩ましいよね』と話をしていた。自由主義経済なので国が『やめろ』と命じることはなかなかできない事情があり、各国が頭を抱えている問題となっている」と、日本だけでなく世界各国で在庫の滞留が始まっており、結果的に材料不足につながっているとした。


世界で始まっているナフサ争奪戦に意外な一手?

問題の根本にあるのが、塗料の原料となるナフサの国際的な争奪戦だ。

日本では輸入した原油のうち、ナフサになるのはわずか1割。中東を筆頭とした世界的な情勢不安の中で、各国が自国のナフサルートを囲い込んでいる。片山氏によると、中国が市場放出原油を二次市場で大量に買い付けた時期があったほか、これまで情報共有をしてきた韓国からも「4月ごろにナフサはもう出せない」と通達があったという。

そのような国を越えた緊迫した状況下で、材料確保のために片山氏が切った意外な一手が明かされ、会場は大きな笑いに包まれた。

「先日、三菱ケミカルの会長とお話をしたんです。実は彼は私が東大サッカー部でマネージャーをやっていた時の1年先輩で。こんなおばあさんの私でもね、東大時代はかわいかった時代もあったんですよ(笑)。そのご縁で直接お話を伺うと、『在庫が回っている間はモノはある』と話があって。つまり、問題はホルムズ海峡を含めた需給バランスですが、私は『なんとかしていただかないと困る』と毎回詰め寄っています(笑)」。

自動車補修業界だけでなく、あらゆる業界の命綱とも言えるナフサの状況を、世界的な化学メーカーのトップに直接電話をかけて確認して打開を迫るという行動力のある片山氏らしいエピソードを披露した。最後は、前期の日本の実質GDPが2.1%増となり、ドイツや韓国を上回っている明るいニュースを引き合いに出し、「みんなで一緒に目詰まりを解消していけば、なんとかなる。日本もやれんことはない。頑張りましょう!」と満面の笑みで締めくくった。

マクロな世界情勢から個人の人間関係まで、あらゆるカードを駆使して自動車補修業界だけでなく日本経済の正常化に向けて奔走する片山氏の挨拶に、参加した青年部組合員は大きな拍手を送った。