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停止義務のない停止線で信号無視を取り締まっていた警視庁、反則金を返還へ
2026/10/14
東京都小平市の特定の交差点において、本来は停止義務がないにもかかわらず、警視庁が信号無視の疑いで車両の取り締まりを誤って行っていたことが明らかになった。2024年5月から2026年7月にかけての取り締まりミスは63件にのぼり、都公安委員会は違反点数の是正措置を講じた。警視庁は、該当する運転者から納付された反則金を返還する方針である。
停止義務ないのに「信号無視」? 警視庁が取り締まりミス63件(朝日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4f2ca9c821497d97de66ee3551d5f98e7b9a6a9
二つの停止線が招いた誤認
取り締まりのミスが発生したのは、西武鉄道多摩湖線一橋学園駅北口近くを通る「学園中央通り」(東京都小平市学園東町1丁目)である。この道路を東から西へ線路に向かって進行すると、まず横断歩道の手前に停止線が引かれた「A交差点」がある。その先には踏切が存在し、踏切の直前には別の信号機と「踏切停止線」が設置されている。
問題となった信号機は、踏切およびその先にある「B交差点」の交通を規制するためのもので、「赤点滅」「黄」「赤」の順に表示が変わる。信号が赤点滅または赤の場合、車両は「踏切停止線」の手前で一時停止もしくは停止しなければならない。しかし、管轄する小平署は、この信号が赤点滅または赤の際に、A交差点の停止線で停止しなかった車両を信号無視として取り締まっていた。これにより、運転者には反則切符が交付され、違反点数が付されると共に反則金の納付を求められていた。
「罠のような場所で点数を稼ぐのはどうか」
この一件に対し、インターネット上では様々な反応が見られた。2年間で63件という誤摘発の件数に驚きの声が上がるとともに、全国には同様の紛らわしい交差点や視認しにくい標識による誤認が多数存在するのではないかとの指摘がなされている。
飲酒運転や危険な暴走行為といった悪質な違反を厳しく取り締まることの重要性は多くの人が認めるところである。しかし、道路構造や標識の配置に問題があり、運転者が意図せず誤認してしまうような場所で、警察が待ち伏せするかのように取り締まりを行う姿勢には疑問が呈されている。警察や行政の役割は、反則金を徴収することではなく、誰もが直感的に安全運転できる道路環境を整備することにあるはずだ。
求められる再発防止と環境整備
今回の事案は、単なる一警察署のミスとして片付けられるべき問題ではない。違反が多発する地点があるのであれば、その原因を分析し、標識の改善や道路構造の見直しといった具体的な安全対策を講じることが、本来の行政の務めであろう。今後、警察や行政には、違反者の取り締まりに終始するのではなく、違反を未然に防ぐための道路環境の定期的な見直しと、再発防止に向けた積極的な工夫が強く求められる。
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