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日本ペイントと東京大学の研究課題「暗黙知と根拠に基づく産業材料開発AI」がJSTのARiSE事業に採択
蓄積された暗黙知データと物理的根拠を融合し、産業材料開発を支援するAI技術の構築を目指す
2026/11/05
日本ペイントグループの国内事業支援や研究開発などを担う日本ペイントコーポレートソリューションズと、東京大学の大学院工学系研究科および新領域創成科学研究科が共同提案した研究開発課題「暗黙知と根拠に基づく産業材料開発AI」が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「AI for Science 革新的研究推進事業(ARiSE)」戦略ターゲット型に採択された。ARiSEは、文部科学省の「AI for Scienceの推進に向けた基本的な戦略方針」に基づき、JSTが推進するフラッグシップ事業である。
同研究では、東京大学の両研究科が有するAI・材料科学分野の知見と、日本ペイントグループが塗料・コーティング開発を通じて蓄積してきた暗黙知データを生かし、物理的根拠に基づいて材料開発を支援するAI技術の開発を目指すとしている。
研究の背景とねらい
近年、AIを活用した材料開発技術が急速に発展している。一方、産業界では長年の研究開発で蓄積された知見や判断根拠を材料開発に生かすことが課題となっている。特に、技術文書や実験記録に含まれる知見には、デジタル資産として活用を広げる余地が存在する。
同研究では、日本ペイントグループが保有する技術文書や研究開発データから材料開発に関する知見や判断根拠を抽出・整理し、それらを活用するAIプラットフォームおよびAI Agent技術の構築を目指す。さらに、産業材料分野への適用可能性を検証する方針だ。
今後の展開と関係者コメント
今後、東京大学の両研究科と日本ペイントグループは、同研究を通じて構築するAI基盤について産業材料分野への適用可能性や有効性を検証する。得られた成果を基に、同分野での活用を見据えた研究開発を進める方針だ。
両者はこれまでも産学協創協定に基づく社会連携講座などを通じて連携を深めてきた。同研究は従来と異なる枠組みで実施するものだが、両者の知見を結集し、産業材料分野の研究開発と新たな価値の創出につなげていくとしている。
日本グループ最高技術責任者(CTO)のDr. Jiang Hongは、「日本ペイントグループでは『AIを活用した材料開発技術(AI for Materials)』を重点技術戦略の一つとして推進している。本研究を通じて東京大学との連携をさらに強化・深化させるとともに、従来の産学連携の枠組みを超えた新たな協創モデルの構築を追求していきたいと考えている。また今後は、AI技術と当社グループが長年培ってきた塗料・コーティング分野の知見を融合することで、製品開発におけるイノベーションの加速とともに塗料・コーティング業界の生産性向上に貢献していく」とコメントしている。
採択概要と管理体制
採択概要および本件における日本ペイントグループの管理体制は以下の通りである。
■採択概要
- 採択事業:AI for Science 革新的研究推進事業(ARiSE) 戦略ターゲット型 「戦略ターゲット1-3」
- 研究開発課題名:暗黙知と根拠に基づく産業材料開発AI
- 研究開発代表者:塩見淳一郎 氏(東京大学大学院工学系研究科 教授)
- 共同研究開発代表者:津田宏治 氏(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)
- 共同研究開発代表者:川田健太郎 氏(日本ペイントコーポレートソリューションズ株式会社 Technology Shared Service CoE 部長)
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