JOURNAL 

パンクの精神、忘れるなかれ。思い出せ、若きころのパンク魂! 「CBGB ニューヨーク、 PUNKが生まれた場所」

中年映画好きが新作映画を語る!パンクを語る!!

  • #コラム
  • #一般向け

2026/10/23


名もなき者が伝説になる時、そこには夢破れた男の、大切な居場所があった


1973年のニューヨーク。相次ぐ店の失敗と離婚で二度の破産申請をするなど人生のどん底にいたヒリーは、再起を懸けてカントリーバー「CBGB」を開業する。ステージも配線も水回りもDIYという前途多難のスタートだった。

しかし、店は閑古鳥が鳴くばかり。そんなある日、無名のロックバンド、テレヴィジョンが現れる。唯一の出演条件はオリジナル曲。聴いたことのない独特なギターサウンドと「知るもんか」(I Don't Care)とニヒルに歌う彼らに、ヒリーは「何かある」と予感する。

やがてCBGBには才気あふれる「何かある」若者たちが次々と集結し、夢破れた男の、ちっぽけなバーは世界のロックシーンを変える“パンクの聖地”へと変貌していくのだった。

 パンクムーブメント発祥の地である伝説のライブハウスCBGBの誕生から熱狂までと、知られざるヒリーの苦労と音楽への愛情を映し出す、音楽ファン必見のパンクムービー!




サブカルおじさんの推しどころ

音楽が好き、パンク好きならCBGBの名を知らないヤツはいないよなぁ!

あの伝説のCBGBがどうやってでき、なぜロックの登竜門になり、どんなトラブルがあったのか。名前しか知らなかったCBGBの歴史に触れる激アツパンクゴッドファーザームービーが公開。

トーキング・ヘッズ(デヴィッド・バーン)、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(ルー・リード)、ブロンディ、パティ・スミス、ラモーンズ、イギー・ポップ……名前を挙げるだけで血湧き肉躍るアーティストたちがCBGBのステージで産声を上げ、世界的スターへと成長していった。出てくるレジェンドアーティスト役の俳優がマジで若いころの彼等にそっくりで、当時の音源を使用したライブシーンの熱量も凄まじい。

主人公でCBGBのオーナーであるヒリーをスネイプ先生で有名な故アラン・リックマンが演じている。二度の破産申請と離婚……そんなどん底でも好きなものを追求していくヒリーの生き様は、先行き不安な人生を送り続けるどん底おじさんたちのパンク精神を呼び起こさせてくれること間違いなし。

パンク・ニューウェーブの精神に胸を燃やされてきた音楽好きなら興奮必至だろう。

筆者も忘れていた若さゆえの反体制パンク精神と、名前を挙げたアーティストを半分以上観てきた記憶を強烈に思い出させられたので、明日はクローゼットの奥に眠るライダースジャケットで出社して、「何もない」中年パンク青山、斬られて候してこようと思う。ちょうど秋口だしね。

なお、CBGBは2006年に閉店している。

パンクの母、パティ・スミス。ちょっと美人過ぎる気もする。ちなみにCBGB閉店時の最後のライブはこのパティ・スミス

筆者にパンクの精神を植え付けた決定的バンドの一つ、ラモーンズ。これ、めちゃくちゃ似てるな。一度でいいからライブを観てみたかった

写真右はゴッドファーザー・オブ・パンクのイギー・ポップ。似てるなぁ。ちなみにイギー・ポップは観客へのダイブを行った初めてのアーティストとも言われている。筆者は何度かこのイギーのライブを観ており、ステージに上がったことがある(自慢)

監督・脚本:ランドール・ミラー

配給:スターキャットアルバトロス・フィルム

公開中

©2013 Film CBGB, LLC. All Rights Reserved.