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ENEOS、豪州でDirect MCH大型実証プラントを開所 2027年1月より実証運転を開始
1.2MW級大型電解槽を投入し、最大9トン/日のMCH生産能力でグリーン水素サプライチェーン構築へ
2026/10/16
ENEOSは2026年10月6日、独自に開発した低コスト型有機ハイドライド電解合成法(Direct MCH)を活用して水素キャリアの一種であるメチルシクロヘキサン(MCH)を製造する大型実証プラントを豪州クイーンズランド州に建設し、現地で開所式を開催したと発表した。同プラントは試運転を経たのち、2027年1月から実証運転を開始する予定だ。
グリーン水素サプライチェーン全体の低コスト化へ
本実証は、将来の大規模グリーン水素サプライチェーン構築に向け、Direct MCH技術の商用化に必要な技術的知見を取得することを目的としている。再生可能エネルギー由来のグリーン水素は、カーボンニュートラル社会実現に向けた重要なエネルギーとして期待される一方、製造および輸送コストの低減が課題となっている。同社は、1つの工程でMCHを直接合成できるDirect MCH技術を活用し、サプライチェーン全体の低コスト化に取り組む方針だ。また、世界有数の再生可能エネルギー供給地である豪州において、プラント運転に係る技術的課題を早期に抽出・解決するための実証を実施する。
1.2MW級大型電解槽の投入と今後のロードマップ
同社はこれまでDirect MCH技術の開発を進めてきたが、今回、商用化の最小単位となる1.2MW級の大型電解槽を開発した。本実証プラントでは、2023年の実証で使用した電解槽の約8倍の規模となる同電解槽を用い、MCH生産能力最大9トン/日の設備を約2年間運転する計画だ。実証運転を通じて性能や劣化挙動などを評価し、商用化に必要なデータの取得を進める。
本実証で得られた知見を活用し、技術・経済性・市場環境を総合的に見極めながら、2030年以降の社会実装を目指すとしている。なお、本研究はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業の一環として実施されている。
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