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スバル、新型「フォレスター」発表 ルーフに高減衰マスチック採用、フロント側方監視レーダー設定、歩行者用エアバッグ大型化で自転車にも対応
2025/04/21
スバルは4月17日、新型「フォレスター」(日本仕様車)を発表した。第6世代となる新型フォレスターは、先進安全装備、優れた運動性能、高いユーティリティをさらに向上させ、日常から非日常まで、ユーザーの期待に応えるSUVとして登場。同社のグローバル販売を支える中核モデルとなる。
車体整備事業者向けの注意事項
・アイサイトXを装備。フロントバンパーの修理案件に注意
アイサイトX装備に伴い、フロントバンパー裏部にフロント側方を監視するサイドレーダーが設置された。同社はバンパーの電波照射範囲について修理を認めていない。前方のバンパーも軽微な損傷であっても、傷の個所によっては修理が難しいケースが生じるため注意が必要。指数設定においては、新品以外の変形修正・外傷修正大・外傷修正小の設定がどうなるか注目される。
・ルーフに高減衰マスチック採用
ルーフパネルとブレースの間に制振性に優れた高減衰マスチックを採用。指数設定は当然されるものと予想されるが、昨年8月に自研センターニュースで発表された高減衰マスチックに関する対応表のなかにスバル車両が1台も掲載されていなかったことから、指数設定された後の作業内容については確認が必要。シーラー部分の計測、補給部品からの寸法通りの切り出し、接着剤の塗布といった作業工程となり通常のシーラーとは作業の重さが異なる。実際に指数設定された場合、「付帯作業」の中にシーラントシール取付け(スズキ)・高減衰マスチックシーラー取付け(トヨタ)と記される。同社は高減衰マスチックを新型のフォレスターより前に、クロストレックとインプレッサ(ソルテラはbZ4Xと同時に対応済み)に採用しているが、今のところ指数変更されておらず、具体的な記述がどのようになるか不透明。
多様なグレード展開とパワートレイン
新型フォレスターは、2.5L水平対向エンジンとトランスアクスルを搭載し、シリーズ・パラレル方式のストロングハイブリッドを採用した「X-BREAK」「Premium」と、1.8L直噴ターボエンジンを搭載した「SPORT」の3グレードを設定。
サイクリスト対応(自転車運転者対応)歩行者保護エアバッグを採用
安全性能では、「サイクリスト対応歩行者保護エアバッグ」を採用。ボンネットとカウルトップパネルの間から展開する歩行者保護エアバッグの展開領域をAピラー後方まで拡大。自転車に乗っている人と衝突した場合でも車両の硬い部材が頭部に直接当たらないよう対策した。このほか、ステレオカメラに加え、広角単眼カメラや前側方レーダーを装備した新世代アイサイトを搭載し、プリクラッシュブレーキの対応範囲を拡大した。
サイクリスト対応歩行者保護エアバッグが展開したようす。Aピラーの後ろの方まで届いているのが分かる
運転支援も進化
フォレスターとして初採用となる高度運転支援システム「アイサイトX」は、渋滞時ハンズオフアシストなどの機能により、ドライバーの運転負荷を軽減し、よりスムーズな運転をサポートする。
デザインコンセプトは「Ready for Adventure」
エクステリアは、「Ready for Adventure いつでも冒険に出られる、頼れるGEAR」をコンセプトに、高い機能性と上質な体験を想起させるデザインとした。フロントビューはワイド感を強調し、リヤビューは力強さと存在感を表現。新色リバーロック・パールを含む全11色のボディカラーと、ブラックルーフによる2トーンカラーを新たに設定した。
インテリアは、デザイン性と実用性を兼ね備え、家族や仲間と快適に過ごせる空間とした 。11.6インチセンターインフォメーションディスプレイや12.3インチフル液晶メーターを標準装備するなど、利便性も向上させている。
動的質感も向上
ボデーには「フルインナーフレーム構造」を採用し、高剛性化と軽量化を両立 。その他、フロントサスペンションクロスメンバー・リヤサブフレーム・フロントシート取り付け部のウェルドナット形状変更による取り付け剛性の向上や、ルーフ部への高減衰マスチックの採用、防音材の最適化などにより、操縦安定性や乗り心地、静粛性を高めている。
ハイブリッドモデルは2.5Lエンジン
ストロングハイブリッドモデルには、専用の2.5L水平対向エンジンを搭載 。1.8L直噴ターボエンジン搭載モデルは、低回転域から高トルクを発生し、力強い加速を実現する。
価格と販売計画
新型フォレスターの価格は、368万円から 。月販2,400台を計画している。
【新型フォレスター 主な仕様】
- ストロングハイブリッドモデル: 2.5L 水平対向エンジン、最高出力118kW (160PS)、WLTCモード燃費18.4~18.8km/L
- 1.8L直噴ターボエンジンモデル: 最高出力130kW (177PS)、WLTCモード燃費13.6 (13.5) km/L
- 安全装備: 新世代アイサイト、サイクリスト対応歩行者保護エアバッグなど
- 運転支援機能: アイサイトX (一部グレード)
価格帯: 368万円~
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