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【車業界版・今日は何の日】8月5日は「タクシーの日」!現場で使える顧客トークネタ
駐車場で多発する「ドアパンチ」とデントリペアの適用条件
2026/08/05
8月5日は「タクシーの日」
1912年8月5日は、日本で初めてタクシーの営業が開始された日。
多くの人が行き交う街中で活躍するタクシーだが、スーパーやショッピングモールの狭い駐車場で頻繁に起きるトラブルが、隣の車のドアをぶつけられる「ドアパンチ(当て逃げ)」だ。
ドアパンチによる数センチ程度の軽微なヘコミ(デント)に対して、近年需要が高まっているのが「ペイントレス・デントリペア(PDR)」と呼ばれる特殊工法である。
これは、パテ埋めや再塗装を行う従来の鈑金塗装とは異なり、ドアパネルの隙間や水抜き穴から専用の金属製ツール(デントツール)を挿入し、ヘコミの裏側からテコの原理でミリ単位の押し出しを繰り返して平らに復元する技術である。
PDRは「塗装を生かしたまま直す」ため、色ブレのリスクがなく工期も短いというなメリットがある。しかし、万能ではない。
ドアパンチの衝撃で「塗装(クリア層やベース層)に深い傷や割れ」が生じている場合や、プレスライン(鉄板の折り目)が鋭角に潰れている場合、あるいはツールが物理的にアクセスできない二重構造の部位には適用できない。
こうした場合は、損傷箇所の塗膜を剥離し、スタッド溶接による引き出し、パテによる面出し、そして調色とボカシ塗装を行う「正規の鈑金塗装」の出番だ。表面の傷の有無と裏側の構造を瞬時に見極め、最適な修復工法を提案するのも、車体整備工場の重要な役割である。