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【車業界版・今日は何の日】8月24日は「ポンペイ最後の日」!現場で使える顧客トークネタ

ボデーのザラザラを引き起こす「鉄粉」と酸化メカニズム

  • #トピックス

2026/08/24

8月24日は「ポンペイ最後の日」


  西暦79年8月24日、イタリアのヴェスヴィオ火山の大噴火によって、古代都市ポンペイが火山灰の下に埋もれたとされる日である。自動車のボデーにおいても、大気中から降り注ぐ微細な粉塵は塗装の大敵である。中でも、洗車をしても落ちない「ボデーのザラザラ」や、白い車体に目立つ「茶色い斑点」の原因となる「鉄粉」の付着は、美観を損なう厄介なトラブルである。



 鉄粉の発生源は、鉄道のレールと車輪がこすれる粉塵、工場の煙突からの飛散物、そして自動車自身のブレーキローターが削れた粉などだ。これらの鋭利な鉄の粒子がボデーに付着し、夏の強い日差しで熱せられたクリヤーコートが柔らかくなったタイミングで、塗膜の奥深くへと突き刺さる。 さらに雨や夜露の水分が加わると、突き刺さった鉄粉が「酸化(サビ)」を起こし、膨張する。このサビが塗膜を内部から破壊し、洗車スポンジでは絶対に落ちない強固な茶色い斑点へと変貌するのである。


 この鉄粉を安全に除去するため、車体修理の現場では化学と物理の両面からアプローチを行う。まず、「鉄粉除去剤」を散布し、酸化した鉄を還元反応によって紫色に溶かし出す。 その後、塗膜に深く突き刺さった芯の部分を、研磨剤を含まない専用の「トラップ粘土」などを用いて、塗装面を滑らせながら物理的に引っこ抜いていく。力任せに擦るとボデーが傷だらけになるため、潤滑剤を併用しながら撫でるように除去する精密な下地処理技術である。