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【車業界版・今日は何の日】9月29日は「招き猫の日」!現場で使える顧客トークネタ
ボンネットに乗る猫の「爪キズ」と、尿による「アルミホイール腐食」
2026/09/29

9月29日「招き猫の日」とカーオーナーの悩み
9月29日は「くる(9)ふ(2)く(9)=来る福」の語呂合わせから、日本招猫倶楽部が制定した「招き猫の日」である。
猫は福を招く愛らしい存在だが、カーオーナーにとっては悩みの種になることも多い。冬はエンジンの余熱を求めて、夏は日陰のひんやりした鉄板を求めてボンネットやルーフに乗り上がるため、洗車時に「猫の足跡・キズ」が発見されることが多々あるのだ。
塗装を傷つける真犯人は「猫の爪」ではない
「猫の爪で車の塗装が傷ついた」と認識している人が多いが、実は爪そのものが直接的な原因ではない。
肉球の裏の「砂埃」が紙ヤスリのように作用する
猫の爪の主成分はケラチン(タンパク質)であり、ウレタン系のクリア塗装を単独で深くえぐるほどの硬度はない。塗装を傷つけている真の犯人は、猫の肉球の裏に付着した「ミクロン単位の砂埃(石英などの硬い鉱物)」である。
ボンネットに飛び乗ったり滑り降りたりする際、猫の体重(数キロ)が肉球にかかり、その下にある砂埃が紙ヤスリのようにクリアコートを強烈に摩擦する。これにより、車の上面パネル全体に「爪で引っ掻いたような細かい線キズ」が無数に刻み込まれるのである。
浅い線キズの修復と恐ろしい「尿」の酸性ダメージ
これらの砂埃によるキズの多くは、クリア層の極めて浅い部分(数ミクロン)に留まっている。そのため、鈑金塗装工場やディテイラーによるポリッシング(研磨)で完全に消すことが可能である。
しかし、猫による被害で研磨以上に恐ろしいのが、マーキング(尿)による化学的ダメージだ。
ホイールや塗装をボロボロにする「酸性ダメージ」
猫の尿は非常に強い酸性(アンモニア成分を含む)であり、放置すると車に深刻な影響を及ぼす。
- アルミホイールの腐食: タイヤやホイールにかけられたまま放置すると、クリア塗装を溶かし、内部のアルミ合金を強烈に酸化(白サビ)させてボロボロに腐食させる。
- 塗装面の陥没: ボンネットなどのボディ塗装面に尿が付着した場合も、同様に塗膜が溶けて陥没してしまう。
「中和」を伴う専門的な化学的アプローチが不可欠
こうした被害に対しては、単に水洗いするだけでは不十分である。弱アルカリ性の専用ケミカルで酸を確実に「中和(還元)」させた上で洗浄・研磨を行うという、化学反応を熟知した専門的なアプローチが不可欠なのである。