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日産自動車、新世代ピックアップトラック「フロンティア プロ/ナバラ プロ」をグローバル展開へ

PHEVを含む新型車を2026年10月のメキシコから順次投入しラインアップを強化

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2026/10/09

 日産自動車は2026年10月8日、新型ピックアップトラック「フロンティア プロ/ナバラ プロ」を、メキシコを皮切りにグローバル市場へ順次投入すると発表した。同社は長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」の実現を目指し、本モデルの投入によりグローバルな成長戦略をさらに強化する方針だ。

 同社は1934年に発売した「ダットサン13型トラック」以降、140以上の市場で累計1,500万台以上のピックアップトラックを販売してきた。新型「フロンティア プロ/ナバラ プロ」は、同社が90年以上にわたり培ってきた技術や知見を受け継ぐ新世代モデルである。パワートレインは、投入市場のニーズに合わせてプラグインハイブリッド(PHEV)と内燃機関(ICE)を設定する。

 同モデルは2026年10月にメキシコで販売を開始する。メキシコは中国以外で初めて「フロンティア プロ」を発売する市場となる。その後、11月にフィリピンへ投入し、2026年末までに中東および中南米のその他の市場へ順次投入する予定だ。オーストラリアとニュージーランドでは、2027年に「ナバラ プロ」として投入する予定としている(※1)。


中国拠点を活用した生産とグローバル戦略

 「フロンティア プロ/ナバラ プロ」は、中国における同社の合弁会社である鄭州日産汽車有限公司が設計、開発、生産を担う。同社として初めて中国で開発・生産し、グローバル市場へ輸出するモデルであり、同社の品質・耐久信頼性基準に基づいて開発・生産される。

 同社は中国を商品イノベーション、車両開発、モノづくりを支える重要な拠点の一つと位置付けている。同モデルは、グローバルで培った技術や知見と中国の開発・生産力を融合させたものであり、各市場のニーズや使用環境を商品開発に反映しながら商品ラインアップを強化していく姿勢を示すものとしている。今後は中国の強みを活かしながら、各市場に競争力の高い商品を提供する考えだ。

 同社のチーフ パフォーマンス オフィサーであるギョーム カルティエ氏は、本モデルについて先進技術と走行性能に同社ならではの品質と耐久性を融合させたモデルであり、日常の使いやすさを備えながらピックアップトラックに対する顧客の期待を超える価値を提供するとコメント。さらに、グローバル市場への投入により商品ラインアップを強化し、世界各地のニーズに応える商品を供給する力を示していくとしている。


新世代モデルの車両概要と電動化技術

 「フロンティア プロ/ナバラ プロ」は、日常生活からレジャーまで幅広い用途に対応する5人乗りのピックアップトラック。デザインと広々とした室内空間を備え、実用性と快適性を両立させている。パワートレインは1.5Lと2.0LのPHEVに加え、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンも設定する。PHEVモデルには、バッテリーの電力を外部機器へ供給できるV2L(Vehicle to Load)機能を採用している。

 メキシコに投入される「フロンティア プロ PHEV」は、1.5Lターボエンジンと電動モーター、外部から充電できる20kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせたパワートレインを搭載する。システム最高出力は350馬力、最大トルクは660Nmを発揮する。EV走行距離は最大75km、総航続距離は約1,000kmとなる。

 また、Hybrid、Sport、Electric、Snowの4つのドライブモードを備え、回生ブレーキ力を3段階から選択して減速度やエネルギー回収量を調整できる。


走破性・実用性と市場適合テスト

 メキシコ仕様の「フロンティア プロ PHEV」は、リアデファレンシャルロック機構を備えた4WDシステムと232mmの最低地上高により悪路走破性を確保している。最大3.5トンの牽引能力と最大815kgの積載能力を備え、リアサスペンションにはマルチリンク式を採用した。

 中南米市場のニーズや使用環境を反映するため、メキシコの道路環境や気候条件を考慮した10万kmを超える走行評価を実施した。多様な条件下での加速性能、バッテリー充電管理、高地での登坂性能、サスペンションやステアリングのバランス、ブレーキ性能、耐久性などを検証している。


ボデー寸法、装備および先進安全技術

 「フロンティア プロ PHEV」のボデーサイズは全長5,494mm、全高1,945mm、全幅1,960mm、ホイールベース3,300mmで、同社のミッドサイズピックアップラインアップの中で最大となる。後席ドアは最大90度まで開く仕様となっている。

 メキシコ仕様のグレード構成は「LE」と「Platinum」が用意される。両グレードにフルLEDライト、発光式エンブレム、18インチアルミホイールを採用し、インテリアには14.6インチのセンターディスプレイとデジタルメーターを配置した。遮音ガラスや防音材により静粛性を高めたほか、「Platinum」には電動サイドステップ、FOCAL®プレミアムオーディオ、マッサージ機能付き運転席を装備する。

 先進運転支援技術として、「LE」グレードには「ProPILOT Assist」やインテリジェント エマージェンシーブレーキなど10種類の技術を採用する。「Platinum」グレードではさらに9種類の運転支援技術が追加される。

 メキシコ仕様「フロンティア プロ PHEV」の販売価格は969,900メキシコペソ(約834万円、1メキシコペソ=8.69円で換算)からを予定している。同社は今後も各地域のニーズに応える商品を迅速にグローバル展開し、商品ラインアップの強化を進める方針だ。


※1 中南米市場、アジア市場、オセアニア市場はPHEV、中東ではICEモデルを設定。