JOURNAL 最新ニュース
スズキの「R06A型」エンジン搭載車50万台がリコール
「スペーシア」「ハスラー」など主力軽自動車が対象
2026/07/13
スズキは2026年7月9日、軽自動車の「スペーシア」や「ハスラー」など、R06A型エンジンを搭載する複数車種について、国土交通省にリコールを届け出た。対象となるのは、マツダへOEM供給しているモデルを含め、合計50万459台に上る。原因はエンジンのクランクプーリボルトの不具合で、最悪の場合、走行中にエンジンが停止する恐れがある。
耐久性が不足しているものがある
今回のリコールの原因は、エンジンのクランクプーリボルトにある。スズキによると、ボルトの締め付けおよび強度設定が不適切であったため、耐久性が不足しているものが存在するとのことだ。
このボルトに問題が生じると、最悪の場合、折損に至る。ボルトが折損すると、クランクシャフトの位相角度を検出するプレートが取り付けられたクランクプーリにガタつきや位置のずれが発生する。これにより、エンジンコントロールユニットがクランクシャフトの正確な回転位置を検出できなくなり、適切なエンジン制御が不可能となる。その結果、走行中にエンジンが停止する恐れがあるという。
この不具合は市場からの情報によって発見された。これまでに431件の不具合が報告されているが、現時点で事故の発生は確認されていない。
対象はスペーシア40万台を含む合計50万459台
リコールの対象となるのは、2019年1月7日から2025年7月9日までに製造された車両で、合計50万459台に及ぶ大規模なものとなった。
内訳は、スズキの「スペーシア」が40万7381台と大半を占め、「ハスラー」が5万4571台。また、スズキがマツダにOEM供給している「フレア ワゴン」(スペーシアの姉妹車)が3万4494台、「フレア クロスオーバー」(ハスラーの姉妹車)が4013台となっている。
具体的には、2代目スペーシアとその商用モデルである「スペーシア ベース」、3代目スペーシアのうち「スペーシア カスタム」のターボエンジン搭載モデル、そして2代目ハスラーのターボエンジン搭載モデルが対象となる。
リコール詳細
リコール開始日 | 令和8年7月10日 |
|---|---|
不具合の内容 | エンジンのクランクプーリボルトにおいて、ボルトの締付および強度設定が不適切なため、耐久性が不足しているものがあります。そのため、当該ボルトが折損し、クランクシャフト位相角度を検出するプレートが取り付いたクランクプーリにガタの発生またはクランクプーリがずれると、当該位相角度を正しく検出できず、適切なエンジン制御ができなくなり、エンストに至るおそれがあります。 |
改善の内容 | 全車両、クランクプーリボルトを対策品に交換します。また、プーリ等に損傷がある場合には、損傷のある部品を新品に交換します。 |
対象車両
車名 | 型式 | 通称名 | リコール対象車の車台番号(シリアル番号)の範囲 | リコール対象車の台数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
スズキ | DAA-MK53S | スペーシア | MK53S-180362~MK53S-251708 | 69,807 |
|
MK53S-602422~MK53S-662116 | 59,446 |
| |||
MK53S-853073~MK53S-890261 | 37,051 |
| |||
5AA-MK53S | MK53S-428914~MK53S-529274 | 85,890 |
| ||
MK53S-808642~MK53S-813117 | 4,386 |
| |||
MK53S-000001~MK53S-027211 | 27,207 |
| |||
4AA-MK53S | MK53S-975505~MK53S-992617 | 17,104 |
| ||
MK53S-060001~MK53S-071158 | 11,156 |
| |||
4AA-MK54S | MK54S-100001~MK54S-168746 | 68,717 |
| ||
5BD-MK33V | スペーシア | MK33V-100793~MK33V-118148 | 17,321 | 商品名「スペーシアベース」 | |
MK33V-200001~MK33V-209300 | 9,296 | ||||
4AA-MR52S | ハスラー | MR52S-304741~MR52S-343822 | 34,191 |
| |
MR52S-450001~MR52S-477625 | 20,380 |
| |||
合計 | 461,952 |
| |||