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【開催報告】事故車見積りフォーラムに約1,000人が参加

工数の透明性確保と業界の未来をめぐり、熱い議論が交わされた

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2026/10/07

【開催報告】事故車見積りフォーラムに約1,000人が参加

株式会社プロトリオスは9月18日、品川プリンスホテル(東京都港区)にて「事故車見積りフォーラム2026」(後援:国土交通省)を開催しました。

本フォーラムは、今年6月24日に国土交通省が公表した「事故車修理の標準作業時間調査結果」を受け、車体整備業界全体で工数のあり方を共有・議論することを目的として緊急開催したものです。当日は会場参加約100人、オンライン視聴約900人、計約1,000人に及ぶ多くの業界関係者の皆様にご聴講いただきました。ご参加いただいた皆様に心より御礼申し上げます。

※なお、当日のZoomライブ配信におきまして、一部音声が聞こえづらいとのご指摘をいただきました。ご視聴いただいた皆様にはご不便・ご迷惑をおかけしましたことを、お詫び申し上げます。

工数の透明性をめぐる現状と課題

第1部では、弊社BASEコンテンツ事業本部の石芳賢和が「利用者を置き去りにしない『工数』のかたち」と題して講演を行いました。

冒頭、石芳は現在の車体整備業界に求められる工数として「第三者による検証を受け入れ、透明性が確保された利用者を置き去りにしない工数」が必要であると提言。国交省の調査において、欧州の工数作成会社CABを用いた検証結果が公表された点に触れました。

講演では、自研センター指数の内訳や前提条件(1〜2年使用、2〜3万キロ走行等)と現場実態との乖離、対外的な説明の課題などを多角的に分析。「数値が足りているか否かだけでなく、何が含まれているのかが見え、誤りがあれば正していける仕組みが必要だ」と訴えました。

また、欧州・北米の実測データに基づくCABの算出手法やガバナンス構造を紹介するとともに、ドイツ(ZKF)のように現場の声がカーメーカー等へフィードバックされる対話ループの重要性を解説。車体整備事業者側も積極的な設備・教育投資を行い、メーカー基準に追いつく基礎体力をつける必要性を呼びかけました。


第1部の石芳賢和による講演

パネルディスカッション ——対話の場づくりと持続可能な未来への期待

第2部では、「業界の持続可能な未来に向けて」をテーマにパネルディスカッションを実施しました。

パネリスト
・国土交通省 物流・自動車局 自動車整備課 課長 平澤崇裕氏
・公明党 幹事長 参議院議員 西田実仁氏
・日本自動車車体整備協同組合連合会 会長 小倉龍一氏
・BSサミット事業協同組合 理事長 石井英幸氏

書面回答
・日本損害保険協会
・自研センター

ファシリテーター
・ボデーショップレポート編集長 樋口祥三郎


【適切な標準作業時間とは】

書面回答を寄せた自研センターが「統計的な正確性や科学的妥当性が必要」と定義したのに対し、現場からは先進安全機能(エイミング等)やEV化に伴う作業急増が指数に充分反映されていない現状が指摘され、小倉会長や石井理事長から「前提条件や算出基準の明確化が必要」との意見が出されました。

【乖離の解消と建設的な対話】

西田議員は現場からのフィードバックによる良い循環づくりや、第三者的な策定機関へのコミットメントの重要性を指摘。平澤課長は国交省が予定する関係者間の対話について「建設的な双方向のコミュニケーションの場となるようしっかりと汗をかいていきたい」と表明されました。

【適正な工賃単価とコンプライアンス】

工賃単価の決定においては、各事業者が自社の原価計算に基づくレーバーレートを算出し、作業記録等のエビデンスを持って交渉や団体協約に臨む重要性で一致。単価引き上げとセットで工場側の透明性確保やコンプライアンス徹底が求められる点が強調されました。

【人手不足への対応と業界の将来】

整備士の有効求人倍率が5倍を超える中、石井理事長は賃上げと年間休日増加(120日等)を同時に進める急務を主張。自動車整備が「エッセンシャルサービス」として再認識される中、業界全体で魅力を発信し、持続可能な経営基盤を整えることの重要性が確認されました。


第2部のパネルディスカッション

見積りグランプリ決勝大会 ——東洋ボデー・髙橋豊氏が優勝

フォーラムの締めくくりとして、同日午前にソフト99オートサービス東京営業所(東京都江東区)で開催された「見積りグランプリ」決勝大会の表彰式を行いました。今大会からは見積書作成に加え、写真撮影による証拠保存も審査項目として新設されました。

激戦を制し優勝に輝いたのは、東洋ボデー(山口県周南市)の髙橋豊氏です。髙橋氏は「実際の作業を頭に描きながら作成した。進化する車に対応できるよう今後も勉強を続けたい」と喜びを語られました。

第1位 髙橋豊氏(東洋ボデー)
第2位 中倉浩氏(日産岩手サービス)
第3位 池田智信氏(香川テストセンター)
第4位 鈴木淳氏(幸栄自動車工業所)
第5位 城島勝彦氏(城島自動車)決勝大会不参加


おめでとうございます!


損傷状況を細かく確認していく

見積書作成に加え写真撮影による証拠保存も審査対象となった

優勝した髙橋豊氏(東洋ボデー)

▼フォーラムの完全レポートはこちら

今回のフォーラムで取り上げた国交省調査の比較データ、自研センター・日本損害保険協会からの書面回答全文、各講演・ディスカッションの全容については、弊社発行の『ボデーショップレポート 2026年増刊号』(10月15日発行)にて詳しく掲載しております。
業界の最新動向と今後の展望を把握する一冊として、あわせて一読ください。