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【車業界版・今日は何の日】9月15日は「老人の日」!現場で使える顧客トークネタ
旧車レストアにおける「部品供給終了」の壁とメタルワーク技術
2026/09/15
■ 9月15日は「老人の日」
9月15日は、高齢者を敬い長寿を祝う「老人の日」(かつての敬老の日)。
人間の寿命が延びる一方で、自動車の世界でも1980〜90年代のネオクラシックカーや、さらに古いヴィンテージカー(旧車)を大切に乗り続けるユーザーが増加している。しかし、こうした経年車を愛するユーザーが事故修理やサビ補修で整備工場に持ち込んだ際に立ちはだかるのが「メーカーからの部品供給終了(廃番)」という壁だ。
■ 袋状パネル内部で進行する「見えない腐食(サビ)」
旧車のボデーにおいて致命的なダメージは、事故によるヘコミ以上に、数十年の歳月をかけて進行した「腐食(サビ)」である。特にサイドシル(ロッカーパネル)やリアフェンダーのアーチ部分など、水が抜けにくい「袋状の二重構造」になっている箇所は、内部から鉄板が酸化してボロボロに朽ち果てていることが多い。 現代の車であれば、メーカーから供給される新品のパネル(補給部品)を取り寄せてカット交換すれば済む。しかし、部品供給が絶たれた旧車の場合、鈑金職人は「失われた鉄板をゼロから創り出す」という極めて高度な職人技(メタルワーク)を要求される。
■ イングリッシュホイールとTIG溶接が織りなす「ワンオフパネル製作」
腐食した部位を完全に切り落とした後、職人は平らな防錆鋼板を切り出し、ハンマーと当て盤、さらには「イングリッシュホイール(鉄板を挟んで三次元の曲面を作り出す圧延機)」や「シュリンカー/ストレッチャー(鉄板を縮めたり伸ばしたりする機械)」を駆使して、純正パネルと全く同じ複雑なアール(曲面)やプレスラインを手作業で叩き出していく。 製作したワンオフのパネルを車体に接合する際は、熱歪みを最小限に抑えるため、MIG溶接ではなく、より精密なコントロールが可能な「TIG溶接」を用いて隙間なく突き合わせ溶接(バット溶接)を行う。旧車のレストアは、コンピューターによる部品交換作業とは対極にある、純粋な金属加工技術(メタルワーク)の真骨頂である。
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