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損保ジャパン、DRS Groupと戦略的パートナーシップを締結
~ひょう害の車両修理プラットフォームを共創~
2026/05/19
2026年5月14日、SOMPOホールディングス傘下の損害保険ジャパン(石川耕治社長、以下損保ジャパン)は、DRS GROUP(本社=ドイツ、以下DRS、日本法人:DRS Automotive Solutions Japan)との戦略的パートナーシップ契約の締結を発表。日本国内におけるひょう災害時の迅速かつ環境に配慮した車両修理プラットフォームを構築する意向である。
協業の背景と目的
同社では、近年日本国内で頻発するひょう災害により、長期間にわたる修理待ちや、部品交換による車両価値の低下と交換用部品の不足、そして廃棄車両・部品や自補修用塗料の使用による環境負荷の増加を社会課題として捉えている。
DRSはひょう害デントリペアにおいて世界規模の熟練技術者ネットワークだけでなく、約30秒で車両全体をスキャンし損害個所の特定ができるAIスキャナーを用い、4万台以上の車両をわずか13週間で修理した実績もある。
この技術とノウハウへ、損保ジャパンの損害保険事業基盤とリスクソリューションサービスやデジタル技術を融合させ、持続可能な社会インフラとして全国規模のひょう災害時の車両修理プラットフォームを共創し社会課題の解決を目指す。この取組みは、損保ジャパンが推進する「HIKESHI DNA 2030 project」の一環でもあり、「迅速に保険金をお届けする」ことに留まらず、「車両の復旧完了まで伴走する」という顧客を「守り抜く」新たな保険会社の姿を目指すものだという。
協業により実現する具体的な取り組み
・先進技術による迅速な初動対応
ひょう害発生後、72時間以内に被災地に初期診断拠点(トリアージセンター)を開設。AIスキャナーを用いて損傷を迅速かつ正確に可視化し、顧客へ修理予約と完了予定時期を提示する。空気を注入し瞬時に展開可能なエアフレーム型のスキャナーも年内導入予定であり、圧縮して飛行機内への持ち込みも可能なため、初期対応のさらなる迅速化を見込む。
・シームレスな顧客体験の提供
現場でのAIスキャナーによる見積りからシステム連携を通じた保険金請求プロセスまでを一気通貫でデジタル化し、オンラインとオフラインを融合した円滑な顧客体験を提供する。
・ひょう災害エコシステムの構築
高精度の「ひょう災害予測・発生アラート」の共同開発や、カーメーカーやディーラー向けの在庫リスク管理ソリューションの提供を検討。
・ハイブリッドな技術者体制と国内育成
大規模なひょう災害発生時に海外の熟練技術者を日本へ派遣できる体制を構築し、同時に日本におけるデントリペア技術者の育成、ネットワーク拡大に努める。
・グループ連携の強化
損保ジャパンのグループ会社であるSOMPOダイレクトやMysuranceとの協業も視野に幅広い顧客への価値提供を目指す。
今後は、2026年5月から両社による共同サービスの提供を開始する予定である。
【参考:インタビュー記事】
・ひょう害修理の透明性を確立し工場の強力なパートナーへ
DRSオートモーティブソリューションジャパン
マレネジオ ジアス社長