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日野自動車、小型BEVトラック「日野デュトロ Z EV」を改良して新発売

航続距離を従来比で20%以上向上させるとともに、安全性と使い勝手を追求し多様な担い手の活躍と定着を支援

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2026/06/30

 日野自動車(本社:東京都日野市、社長:サティヤカーム・アーリャ)は、物流現場における使い勝手とカーボンフリーを両立する超低床・前輪駆動小型BEVトラック「日野デュトロ Z EV」を改良し、6月2日に発売した。航続距離を従来比で20%以上向上させるとともに、安全性と使い勝手を追求し、ドライバーにとってより安心で使いやすくすることで、物流業界における新たな担い手の活躍と定着に貢献するとしている。

 「日野デュトロ Z EV」は、2022年の発売以降、累計2000台以上を販売してきた。普通免許で運転できるサイズによるドライバー不足解消や、超低床・ウォークスルー構造による作業負担の軽減、BEVならではの静粛性を生かした住宅地での配送対応など、ラストワンマイル物流が抱えるさまざまな課題の解決に貢献してきた。

  今回の改良では、航続距離を従来比で20%以上向上させることで充電残量への不安を軽減するとともに、出会い頭警報(FCTA)やPCS(プリクラッシュセーフティシステム)の機能向上により安全性を高めることで、運転経験を問わず誰もが安心して運転できることを目指した。さらに、バックドアの開閉性改善やUVカットガラスの採用により、ドライバーの負担を軽減し、働きやすい環境を整えることで、物流業界の新たな担い手の活躍と定着を支援する方針だ。



航続距離と安全装備の向上

 大容量バッテリーの搭載により、一充電当たり184km(WLTCモード)と、市街地での配送には十分な航続距離を達成している。

 安全装備では、出会い頭警報(FCTA)を新規搭載した。車両の左右前面にある広角ミリ波レーダーが、前方死角エリアでの移動物を検知する。衝突のおそれがある場合、警報音、ピラー部表示灯の赤色点滅とともに、マルチインフォメーションの表示により、ドライバーに注意を促す。見通しの悪い交差点での出会い頭の事故や、右左折時の前方死角での接触事故などを抑制する。また、PCS(プリクラッシュセーフティシステム)においては、ミリ波レーダーと画像センサーによる検知性能が向上し、車両に加え、昼夜の歩行者や自転車運転者の検知も可能になった。


その他の改良点と周辺ソリューション

 その他の改良点として、荷台バックドアのストッパー解除方法をワイヤー式からインサイドハンドル式に変更し、バックドア開閉操作性を向上させた。荷物を持ちながらの容易なストッパー解除が可能になる。また、フロント、サイドガラスにUVカットガラスを新規搭載した。さらに、ヒルアシストコントロールを新規搭載し、ブレーキからアクセルに踏み変える際に、ブレーキペダルから足を離しても、数秒間のブレーキ制御により、坂道での車両の後退を防ぎ、発進時の危険回避をサポートする。

 電動商用車及び充電器などの周辺機器の導入や、安心かつ効率的な稼働のために重要なエネルギーマネジメントまで、日野のグループ会社であるCUBE-LINXのソリューションが利用可能である。

バックドアの開閉操作性が向上

【スペック表】

■主要諸元

車両型式

ZAB-XED100V-AAAAA

全長×全幅×全高

4,690×1,695×2,285 mm

床面地上高

400(積車)/450(空車) mm

最大積載量

950 kg

車両総重量

3,440 kg

乗員

2人

モーター 種類

交流同期電動機

モーター 最高出力

50 kW

バッテリー(※4)種類

リチウムイオンバッテリー

充電方式

普通充電
急速充電(CHAdeMO方式)

給電方式

V2L/V2H

WLTCモード一充電走行距離

(国土交通省審査値)※5

184 km

主な安全装備

出会い頭警報(FCTA)
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
誤発進抑制機能
クリアランスソナー
車線逸脱警報
電動パーキングブレーキ
バックカメラ&電子インナーミラー

※4 総電力量は46.7kWh。総電力量は、車両に搭載した電池のエネルギー量を表している。国連危険物輸送勧告の定義に基づき算出した値であり、電圧(V)と容量(Ah)、セル数によって求められる。
※5 WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードである。顧客の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて大きく異なる。