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エートス協同組合、フィリピンにおける鈑金人材育成コース開設に関する記者発表会を実施

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2026/06/09

 損害車の買取販売大手のタウをはじめ、リサイクル業、陸送業、レッカー業などの専門企業で構成されるエートス協同組合は6月9日、フィリピンにおける鈑金人材育成コース開設に関する記者発表会を実施した。


 日本の自動車業界が抱える人手不足と、新興国における技術者育成の必要性。この二つを結びつけ、海外の優秀な人材に日本の先進技術を学んでもらうことで、双方の発展に寄与することを目的としている。


エートス協同組合の宮本明岳理事長

 2026年5月、フィリピンの州立マリキナ工科大学と提携し、「鈑金人材育成コース」を開設した。この大学は、日本の高等専門学校に近い実践的な教育機関として知られる。エートス協同組合は大学内に本格的な鈑金工場を設置し、日本の専門学校で教鞭をとった経験を持つ日本人技術者を講師として招聘した。


 この工場は、株式会社タウが展開する損害車修復販売事業「カーテンダー」のフィリピン工場としても機能しており、学生は実践的な環境で日本基準の鈑金塗装技術を学ぶことができる。初年度の募集では、定員20名に対して3倍以上となる70名の応募があり、学習意欲の高い学生が選抜された。


 育成プログラムは、単に技術を教えるだけでは終わらない。実習を終えて帰国を選択した人材に対し、この工場が技術者や次世代を育成する講師としてのキャリアを継続する受け皿となる。日本に残ることを希望すれば、特定技能への移行や就労ビザ取得を支援し、長期的なキャリア形成をサポートする。


 エートス協同組合は、この人材還流の仕組みを組合の社会的役割と位置づけ、今後の展開を見据えている。2028年にはフィリピンの主要都市へ本取り組みを拡大し、2030年にはASEAN全域への展開を目指す。日本の技術と海外の若い力が循環することで、グローバルなモータリゼーションの未来に貢献していく。