JOURNAL 最新ニュース
安全性や積載量の向上とメンテナンス工数削減を両立する商用車用アルミホイールとは?【ジャパントラックショー2026】
トピー工業は鍛造アルミホイール「フォージアル」と防汚塗装「クリストーン」を初公開
2026/07/15
2026年5月14~16日にパシフィコ横浜で開催された、トラック・輸送業界の展示会「ジャパントラックショー2026」。
当記事では商用車用ホイールを出品したトピー工業、アルコアホイール、日本製鉄の主な展示内容を紹介する。
【トピー工業】
商用車用鍛造アルミホイールの新製品「フォージアル」を初公開。同社製スチールホイールに対し軽量に設計することで積載効率の向上を図りつつ、反復荷重や連続振動による素材の疲労劣化を抑制。段差乗り越えや急制動など瞬間的な高負荷でも変形・破損しない高い剛性を確保することで、稼働停止につながるトラブル発生のリスクを低減した。
また、鏡面仕上げを行うことで意匠性を高め、ドライバーの満足感向上及び運送会社のブランドイメージ向上と優秀なドライバー確保に貢献するとしている。
トピー工業・フォージアル
さらに、ホイール防汚塗装技術「クリストーン」を同時発表。水・油・汚れを強力に弾くことで、従来の商用車用ホイールコーティング以上に汚れの付着を低減し、素材本来の輝きと光沢を維持する。
同社説明員によれば、台上試験での耐摩耗性能は10年間で、非施工品に対する価格上昇幅は従来のホイール用コーティングと同等レベルになる見込み。
「フォージアル」の標準製品(左)と同じく「クリストーン」施工品(右)との防汚性能比較デモ
【アルコアホイール】
アルミニウムの内部にまで浸透させる独自の表面処理技術「デュラブライト」を採用した商用車用アルミホイールを出品。
通常のアルミホイールが週1回程度の磨き・洗浄を必要とし、作業時間は1本あたり25分なのに対し、「デュラブライト」採用アルミホイールでは水洗いまたは中性洗剤での洗浄のみで済み、1本あたり作業時間もわずか2分にまで短縮。ブレーキダストが車外に放出されるディスクブレーキ装着車両でも容易に汚れを除去できることをアピールした。
アルコアホイール・デュラブライト
そのほか、持続可能エネルギー由来の電力調達を含めて生産時のCO2排出量を80%削減する「グリーンコンセプトホイール」を参考出品した。
アルコアホイール・グリーンコンセプトホイール
【日本製鉄】
新幹線用車輪の製造で培った技術をそのまま転用したという商用車用鍛造アルミホイール「タフブライト」を出品。
同社開発の高強度6000系鍛造アルミニウム合金を用いることで、スチールホイールに対し2~3倍の耐久寿命を確保しながら、1輪あたりの重量を同じく約6割に低減。大型10t車では約140kgもの積載量増加を可能にしつつ、燃費を最大2%改善できることや、ダイヤモンドチップ加工を施すことで光沢度を20%高め、美観向上にも寄与することを訴求した。
日本製鉄・タフブライト
また、ISO方式のホイール装着車両でナットの緩みを防ぐ「ノルトロックホイールナット」も出品した。
「ノルトロックホイールナット」は独自のナットおよび、片側がカム(傾斜面)、もう片側がセレーション(鋸歯状)になっている2枚のワッシャーを組み合わせることで、締結時にセレーションがホイール表面にグリップして固定。
振動などでナットを緩める方向に力が加わっても、カムのピッチがボルトのネジのリード角よりも大きく設計されているため、ボルトが緩むのを摩擦ではなく軸力で防ぐ仕組みになっている。
これにより、タイヤ脱落事故を防ぎつつ、増し締め工数の削減を可能としたことを、実演を通じて説明していた。
ノルトロックホイールナット。左より二つがナットとワッシャー2枚を組み込んだ状態、、ワッシャーのカム側、同じくセレーション側
(文・写真=遠藤正賢)
あなたにおすすめの記事
-
ギリシャ老舗自補修塗料メーカーHB BODY 日本進出へ
2026/07/15
-
わたびき自動車工業、 透明性確保のため「AITURBO」を導入
2026/07/15
-
トヨタ、「カローラ スポーツ」を一部改良し特別仕様車を設定 60周年記念仕様の第四弾
2026/07/15
-
日本ペイント、アクゾノーベルに対して建築用塗料事業買収提案を確認
2026/07/15
-
安全性や積載量の向上とメンテナンス工数削減を両立する商用車用アルミホイールとは?【ジャパントラックショー2026】
2026/07/15
-
グローバル自動車産業における地政学的供給網リスク分析:中国のレアアース支配と中東ナフサ危機との構造的比較
2026/07/15