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スパグリSRを愛でる会withホワイト参加者インタビューその①
運命に導かれたスパグリ。父から受け継いだ憧れを現実に
2026/08/03
7月26日、マツダR&Dセンター横浜にて、初代NAロードスターの最終章を飾った限定車「SRリミテッド」のスパークルグリーンメタリック(スパグリ)とシャストホワイト(ホワイト)が集う「スパグリSRを愛でる会withホワイト」が実施された。
「SRリミテッド」はNAロードスター最後の限定車だ。車体色はスパグリとホワイトから選択でき、ホワイト414台、スパグリ366台の合計780台が販売された。いかに希少であるかがわかるだろう。
今回、参加者の中から「ありちゃん」さんになぜここまで希少な車を所有するに至ったのかについて聞くことができた。
ペンネーム
ありちゃん
父の影響で、小学校の時に初めてロードスターを見て、かわいいって思って
ありちゃんさんがロードスターに惹かれた原点は、父親の存在にある。彼女の父はNAロードスターのオーナーであり、幼い頃はよくドライブに連れて行ってもらったという。家庭の事情で両親は離れて暮らしていたが、父と会い、共にドライブする時間は彼女にとってかけがえのない楽しみだった。
小学校の時に初めてロードスターを意識して見たとき、「かわいい」という感情が芽生えた。その瞬間から、いつか自分もこの車に乗りたいという強い想いが心に宿る。その夢を叶えるため、彼女はロードスターに乗るという一心で、運転に自信がないながらも泣きながらマニュアル免許を取得した。教習所終わりにはロードスターのトミカを眺め、自らを奮い立たせたという。
「あ、静岡県に出てる、みたいな」
免許取得後、すぐにロードスターに乗れたわけではなかった。2年間はオートマの軽自動車に乗り、その間も憧れの車を探し続ける日々。しかし、NAロードスターの個体数は減少し、状態の良いものを見つけるのは困難だった。母親からは反対されながらも、彼女は諦めずに毎晩中古車情報サイトをチェックしていた。
良い個体に出会えず、NDロードスターへの乗り換えも考え始めた頃、事態は思わぬ方向へ動く。ある日、母親から「ロードスターっていくらぐらいするの?」と尋ねられ、何気なく中古車情報サイトを開いた。すると、まさにそのタイミングで静岡県の専門店から出品された一台のスパグリの個体が目に飛び込んできたのだ。
「すぐに見に行きます」と連絡し、即決。それは、彼女が探し求めていた理想そのものだった。購入したのは21歳の時。2024年6月15日に納車され、約2年が経過した。この偶然の発見は、まさに運命的と言える出会いであった。
当日は13台のスパグリとホワイトが集結した
前オーナーさんたちの愛情を引き継いで、あんまり変えないように
彼女が手にしたロードスターは、SRリミテッドという希少なモデル。ありちゃんさんで3人目のオーナーとなるこの個体は、前オーナーたちによって非常に大切に扱われてきた。ガレージで保管され、晴れた日にしか走らせないという徹底ぶりだったという。そのおかげで車両の状態は極めて良好であった。
ありちゃんさんは、前オーナーたちの愛情とスタイルを尊重し、そのフォルムを大きく変えないことを心掛けている。ホイールは純正より大きい15インチが装着されているが、車高はいじられていない。彼女が手を加えたのは、Bリップを同色から黒に変更し、ファッションバーを追加した程度だ。ほぼ純正の状態を保ちながら、歴代オーナーの想いを引き継いでいくのが彼女のスタイルである。
「この子のために働いてるんだみたいな」
現在、このロードスターは彼女の日常の足となっている。仕事ではハイエースのような大きな車を運転することもあるが、仕事終わりに自分の車に戻ると「これじゃなきゃ」という安堵感と愛着を覚えるという。コーナリングの気持ちよさ、体に馴染むコンパクトなサイズ感は、他の車では味わえない特別な感覚をもたらしてくれる。
「この子のために働いてる」と感じるほど、彼女の生活にとって不可欠な存在だ。駐車場で待っていてくれる姿を見るだけで、一日の疲れが癒される。街を走れば、子どもたちから「かわいい」と指をさされることもあり、それもまた喜びの一つとなっている。
購入から2年、大きなトラブルは幌の交換だけだった。毎日乗ることがエンジンの好調を維持する秘訣となり、車は快調そのものだ。
これからNAロードスターに乗ろうとする人々へ、彼女は「乗ったらやめられなくなるよ」と語る。そして、「どっちかが死ぬまで乗りたい」という言葉に、彼女とロードスターの深い絆が集約されている。この運命的な一台との物語は、これからも続いていくだろう。