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【速報】日車協連、異例の「オーナー向け声明」発表 塗料不足・コスト高騰で理解求める

物流混乱と材料難が直撃、業界の窮状を公に

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2026/03/31

日本自動車車体整備協同組合連合会(日車協連)は3月31日、全国のカーオーナーに向けた「自動車修理に関する重要なお知らせとお願い」と題する異例の声明を発表した。世界情勢の悪化に伴う塗料不足や資材価格の高騰が、現場の修理納期や費用に深刻な影響を及ぼしている現状を説明し、広く理解を求める内容となっている。背景には、中東情勢の緊迫化によるサプライチェーンの寸断があり、整備事業者単独の努力では解決できない限界点に達していることを示唆している。

納期長期化と価格改定に踏み込む

声明では、中東・ホルムズ海峡の封鎖懸念などを背景に、自動車補修用塗料や溶剤といった原材料の入荷が大幅に遅延している現状を指摘。入手困難な資材も出始めており、着工待ちや工期延長が避けられない事態であることを伝えた。

また、エネルギー価格や物流コストの急騰についても言及。これまで事業者が行ってきた自助努力によるコスト吸収が「極めて難しい状況」にあるとし、修理費用(材料代等)の見直しを要請する場合があることを明文化した。

「社会的インフラ」としての使命強調

一方で、日車協連は「お車の安全走行を支える社会的インフラ」としての役割を強調。国や関係各所と連携して資材確保に全力を尽くす姿勢を見せるとともに、国民の安全な交通環境を守り抜く決意を表明した。

解説:現場の負担軽減へ「公的な後ろ盾」に

今回の声明発表は、個々の整備事業者が顧客に対して行っている「納期遅延の説明」や「価格交渉」において、業界団体としての公式な見解を示すことで、現場の負担を軽減する狙いがあるとみられる。

未曾有の資材難とコスト高に直面する車体整備業界にとって、今回の発信が適正な工賃・材料代の収受に向けた「追い風」となるか、今後の動向が注目される。