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【トラック整備】トラック適正化二法、物流効率化法の動向と物流Gメン指導強化が商用車整備に与える影響

物流規制が商用車アフターマーケットに与える影響と指定工場などに求められる提案型整備へのシフトについて

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2026/07/06

 2024年問題をきっかけに物流業界の改革は、4月の「改正物流効率化法」施行に伴い次の段階へ移行した。国土交通省の専門部隊である“トラック・物流Gメン”による監視が定着し、運送事業者が事業継続のための適正原価の確保と法令遵守を厳しく求められる中、トラックなどの商用車の確実な定期点検や予防整備の必要性が高まっている。



物流効率化法の本格施行と最新Q&Aが示す行政の姿勢

 一定規模以上の荷主・物流事業者に対し、中長期計画の作成や定期報告を義務付ける改正物流効率化法による規制が始まり、次いでトラック・物流Gメンから指導を受けた際の対応策や計画変更の手続きなどが明確に示され、国による物流インフラ維持に向けた継続的な監視と指導を緩めない方針が示された。

 この流れには、2024年に設置された「トラック運送業における適正原価等の算出に向けた検討会」から続く施策がある。運送事業を継続するための適正な運賃や料金には車両の維持に関する整備費用が含まれる。これまで一部で横行していた過度な整備費用の削減は、車両トラブルによる輸送網のほころびを招き、物流効率化に逆行するため、整備費用を単なるコストではなく、「安全かつ高効率な運行を担保するための必須経費」として荷主に提示する必要が生じた。



厳格化するコンプライアンスと法定点検外整備の必要性

 荷主や行政からの目が厳しくなる中、運送事業者にとって最も致命傷となるのが車両故障による突発的な運行停止(ダウンタイム)。路上故障は、代替車両の手配や荷物遅延による違約金発生だけでなく、ドライバーの想定外の待機や長時間労働を招き、労務管理上のコンプライアンス違反につながる。

 また整備現場視点で見れば、大型トラックの稼働停止の理由は様々である。DPF(黒煙除去フィルター)の再生不良や煤によるEGRバルブの固着による出力制限などの排気系や、エアドライヤーのフィルター劣化による配管内の水分凍結などのブレーキやエア系のトラブル。ハブベアリングの焼き付きや、ハブボルトの金属疲労による折損などもある。

 これらは壊れてからの修理では対応が遅く、部品手配を含めて数日から数週間のストップを余儀なくされる。物流効率化法が求める輸送体制を維持するためには車検や法定点検だけではカバーし切れない可能性があり、部品の摩耗限界や破損が起こる前に交換やメンテナンスを行う定期点検や予防整備が絶対条件となるだろう。




 物流効率化法の本格施行や物流Gメンの継続的な指導は、商用車アフターマーケット全体の構造を適正化する後押しとなる。運送事業者と整備事業者は、これまでの発注者と下請けという取り引き関係から、物流インフラを支えるビジネスパートナーへと変化せざるを得ない。整備事業者には、自らの技術力と提案力でその価値を適正な工賃として請求することが求められる。現場の技術者が車両の僅かな変化を見逃さず、論理的なデータに基づいた予防整備を適正価格で提供すること。それが結果として、物流網を守る基盤となる。

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