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スバル・フォレスターが「ファイブスター大賞」を獲得
国交省・NASVA、2025年度自動車アセスメント表彰式を開催
2026/06/29
国土交通省および自動車事故対策機構(NASVA)は2026年5月28日、2025年度の自動車アセスメント(JNCAP。安全性能評価)表彰式を、大手町三井ホール(東京都千代田区)で開催した。
スバル・フォレスター(奥)とその新オフセット前面衝突試験実施車両(手前)
2025年度のJNCAPでは、MPDB(ムービングバリア)を用いて相手車両の保護性能も評価する「新オフセット前面衝突試験」を導入するなど大きな変更が行われた2024年度の評価基準を踏襲。衝突安全性能を100点満点、予防安全性能を85.8点満点、事故自動緊急通報装置の有無を8点満点とする、総計193.8点満点で評価した。
総合評価「★」5つの「ファイブスター賞」は、個別の評価項目全てにおいてレベル4以上を満たしており、衝突安全性能で84.63点以上、予防安全性能で69.44点以上を獲得、それぞれ最高評価のAランク(ただし被害軽減ブレーキ[交差点]は2025年度までレベルにかかわらず装備していればよい)に達したうえ、事故自動緊急通報装置を搭載している車種に授与。そのうち最高得点を獲得した車種に「ファイブスター大賞」を授与する制度となっている。
JNCAPにおける★の数の算出方法の概要
なお本年度より、「ファイブスター賞」と「ファイブスター大賞」との違いを識別しやすいよう、後者のエンブレムデザイン・配色を変更している。
新デザインの「ファイブスター大賞」エンブレムを掲げるSUBARU商品革新本部の藤井拓也PGM(中央)と、NASVAの中村晃一郎理事長(左)、国土交通省物流・自動車局の猪股博之次長(右)
2025年度は乗用車4車種が評価された結果、スバル・フォレスターのみが「ファイブスター賞」を受賞。そのため自動的に同車が「ファイブスター大賞」も受賞した。各車種の評価結果は別表の通り。特筆すべき安全装置を初めて装備したなどの車種に与えられる「特別賞」は該当なし。
なお、評価車種がごく少数に留まったことについて、NASVAの諸川慎治自動車アセスメント部長は「人気の車種は受注停止になるなど、近年は評価用車両の入手に苦労している。販売台数上位の車種については、車両を入手でき次第随時試験したい」と説明している。
2025年度内に評価された4車種の得点率・総得点詳細
表彰式では、フォレスターの開発を担当したSUBARU商品革新本部の藤井拓也PGM(プロジェクトゼネラルマネージャー)による、ファイブスター大賞受賞者プレゼンテーションを実施。
予防安全においては、対歩行者では交差点での自車右左折時、対自転車では両車とも直進の出会い頭での事故が多いというITARDA(交通事故総合分析センター)の統計データに着目して「アイサイト」に広角単眼カメラを追加したことを解説した。
飛び出しや出会い頭で見落としやすい歩行者および自転車の検知をカバーするスバル・フォレスターの広角単眼カメラ
また衝突安全においては、「サイクリスト対応歩行者保護エアバッグ」を初採用した理由として、歩行者よりも腰の位置が高く、衝突時に身体がボンネットに乗り上がりやすいため、ピラーやガラスなど車両後方の部位に頭部が衝突しやすいことを挙げている。
サイクリストと歩行者との前面衝突および「サイクリスト対応歩行者保護エアバッグ」展開のプロセス比較図
表彰式終了後はフォレスターとその新オフセット前面衝突試験実施車両を公開。車両全体へ衝突時のエネルギーを吸収・分散することで、キャビンの変形を最小限に抑えていることを示していた。
スバル・フォレスターの主な前面衝突対策
なお、各車の評価試験の様子は、NASVAの自動車アセスメント公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/@nasvaassess) で公開されている。
フロントセクションでは運転席側への入力をバンパービームなどで助手席側にも分散して効率良く衝突時のエネルギーを吸収・分散
(文・写真=遠藤正賢/図=NASVA、SUBARU)