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マツダ、ロータリーエンジン搭載車の量産を11年ぶりに開始
「マルチトーン塗装」専用塗装ラインなどMX-30の生産工程における環境負荷低減の取り組みについても紹介
2023/06/30
マツダは2023年6月22日、欧州向け「MX-30 e-スカイアクティブR-EV」を宇品第1工場(広島県広島市)で量産開始したことを発表した。ロータリーエンジン搭載車を量産するのは、2012年6月の「RX-8」量産終了以来、約11年ぶり。
マツダMX-30 e-スカイアクティブR-EVのメカニズム透視図
マツダMX-30 e-スカイアクティブR-EVは、新開発の8C型ロータリーエンジン(830cc×1、75ps/4500rpm、117Nm/4000rpm)を発電機として使用し、170psと260Nmを発するフロントモーターと17.8kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせる、シリーズ式のPHV。欧州WLTPモードEV走行距離85kmを確保しながら、1500Wの外部給電などにも対応している。
「e-スカイアクティブR-EV」のローター
なおマツダは、今回の発表に合わせ、MX-30の生産工程における環境負荷低減の取り組みについて紹介している。
「マルチトーン塗装」におけるマスキング作業
このうち、2トーンまたは3トーンボディカラーの「マルチトーン塗装」を行う専用の塗装ラインでは、塗り分けが必要な部分に的確に塗料を噴射するスプレーガンを導入。ノズルとボディ表面の距離をミリ単位で管理することで、塗料の噴射ロスを低減している。
「マルチトーン塗装」に用いるスプレーガン
また乾燥工程では、通常の塗装ラインでは約140℃まで熱して塗料を乾燥させるのに対し、約80℃の低温で硬化する新開発の塗料を採用した。
これらの取り組みにより、通常の塗装ラインでマルチトーン塗装を行う場合と比較して、年間CO2排出量換算で約34~37%の削減に成功したとしている。
通常の塗装ライン(上)と「マルチトーン塗装」専用塗装ライン(下)との3トーン塗装工程比較イメージ図
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