Q&A 

    指数対応単価について

    • #見積り

    2023/01/19

    Q

    質問者
    目指せレーバーレート1万円さん

     条件が同じであれば、都会に住んでいても地方に住んでいても支払う保険料は同じですよね?これが受け取る保険金の話になると工場の所在地によって、指数対応単価が高くなったり安くなったりするのはなぜでしょうか?
    「〇〇県だから指数対応単価は東京都心部よりは低くなります」というアジャスターの主張に違法性・不公平性はないのでしょうか?

    A

    回答者
    プロトリオス

     ご質問ありがとうございます。指数対応単価について回答させて頂きます。
     指数対応単価については、このコーナーや弊社ボデーショップレポートでも、近々であれば昨年と一昨年の7月号で取り上げさせて頂いているように、この業界にとっては切っても切れない難しい問題かと思います。
     まず、違法性や不公平性についてですが、おっしゃる通り、同じ車両で、同じ事故内容でも工場ごとに金額に差が発生します。ただ、保険協定の場合、事故車修理は原状復帰が前提で、それをもとに修理内容と金額で妥結されており、原状復帰を行うための支払いであれば、金額に過不足がなければ良いわけなので、単価の上下によって、地域差が発生しても問題はないという事ではないでしょうか。また、同じような工場規模であっても、立地場所や設備等によって、工場運営経費(レーバーレート)が異なります。このため、全国一律の設定にすると独禁法に抵触する恐れもあります。
     ご存知のように、事故車見積りには『指数』を使用します。これに指数対応単価を乗じて工賃(技術料)を計上するのが一般的ですが、この指数は、全国どこでも同じ数値です。従って、この指数が無ければ、高い安いは別にして修理料金の目安が無くなり、それこそ、同じ車両の同じ作業が工場ごとによって差が発生してしまう事になります。
     そして、肝心の指数対応単価ですが、これはご指摘の通り、地域差があります。本来であれば、工場の所在地、材料の仕入れ価格、設備機器等、様々な要素が絡んで成り立っているものですが、地域ごとの相場に則り、その相場感をもとに判断している事は否めません。ただ、この指数対応単価の内訳については公表されておらず、損保会社やアジャスターによっても認識の違いがあるようです。いずれにせよ、この指数対応単価は、現状では工場と損保会社の交渉の中で決定する事が多いようですので、そのような場合に、少しでも自社の強みを持つためにも指数対応単価のもとになる自社のレーバーレートを計算しておく、または、見直す事は必要かもしれません。
     レーバーレートについては、既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、弊社ポータルサイト『BSRweb(https://bsrweb.jp/)』の[業界情報]に自社のレーバーレートが計算出来る簡易的なツールがございますので、一度、ご確認頂ければと思います。
     最後に、支払う保険料ですが、最近は、都道府県ごとで料率が変わっているような商品も存在しているようです。

    コメント

    • 目指せレーバーレート1万円さん

      2023/01/27 20:12

      ご回答ありがとうございます。


      自社のレバーレートに関しては適宜算出を行い保険会社へ提出をしております。

      しかしながら多くの保険会社は「社内規定で〇〇円以上の認定はできないことになっている」と工場の現況レバーレートを鑑みずに指数対応単価が頭打ちになっているのが実際のところです。

      また「他の板金工場の中にはもっと安いレバーレートでやっているところもある」などと設備や工場規模の違う別工場を引き合いに出してくるケースもあり、業界全体を通してレバーレートを見直し底上げをしていく必要があると感じています。

      通報する

    他のコメントを表示する

    ログインして コメントを書き込む
    コメント入力者
    •  
    • ※こちらのお名前がウェブサイトに掲載されます。

    コメント

    投稿する