Q&A 

    高張力鋼板の修理に関する注意点は?

    • #鈑金

    2009/09/20

    Q

    質問者
    オオノ鈑金さん

    高張力鋼板の修理に関する注意点は?

    A

    回答者
    リペアテック

    極力熱を加えない、外板パネルの板金には大きな力を加えないことが鉄則です。
    外板パネルの板厚は0.7mmくらいが主流になっていますので、修理作業時に大きな力をガンガン加えれば修理どころか、つぶしているのと同じ結果になってしまいます。
    骨格部分になると、外板パネルとは比較できないくらいに引っ張り強度の高い析出強化型および複合組織型鋼板が使われており、特に複合組織型鋼板は製造過程で、熱処理をしているため修理作業中のでたらめな加熱は厳禁です。車種によっては素材そのものの強度が高すぎて直せません。なんとなく形は直せたとしても実際は強度不足になっていますので、取替をお勧めします。
    また高張力鋼板の種類の中には300℃くらいでも強度低下を起こす素材もありますので、熱の加わる作業には充分な注意が必要です。
    外板パネルにおいては板厚が薄いため、板金作業、スタッド等による熱の影響でパネルが延びやすいので注意してください。骨格部分はカーメーカーのボデー修理書を参考に作業するのがベターです。

    「板金のはてな ドクター99」より抜粋しました

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