Q&A 鈑金・塗装のご相談
耐スリ 高機能塗装
2022/12/15
Q
- 質問者
BPさん
耐スリの高機能塗装でのぼかし範囲について、ご質問します。
垂直パネルの塗装の場合、平面パネルの高機能ぼかしは含まれないと損保会社にご指摘を受けました。
フォレスター 3コートパール実際に修理した車両
左フェンダー 1/2塗装
左フロント ドア 交換
左リヤ ドア 交換
左リヤ フェンダー 1/1 塗装
フードの高機能ぼかしは含まれ無いとの事でした。ご教示ください
A
- 回答者
プロトリオス
ご質問ありがとうございます。高機能塗装(耐スリ傷性)でのぼかし範囲について回答させて頂きます。
ご存知のように指数の運用ルール上、ソリッドを除いた塗膜(メタリック、2コートや3コートパール)のぼかし塗装は、加算基礎数値の塗膜加算に含まれ、これには、フロントフェンダやドア等の垂直パネルとフード等の水平パネルとの区別はなかったと思われます。基本的にぼかし塗装は、パネルの形状や種類に関係なく、隣接パネル2枚分とされています。ましてや、今回は、高機能塗装が塗布されており、通常のトップコートのぼかし塗装ではありませんので、加算基礎数値には含まれないという考え方になります。従って、指数運用上では、ぼかし塗装をしても問題ないかと思われます。ただし、指数は作業工程を強制するものではありませんので、ぼかしのパネル枚数に固執する必要もない場合もあるかと思います。場所にもよりますが、パネル端部を今回のように1/2塗装や1/3塗装で完了出来た場合等であれば、反対側の隣接パネルへのぼかし塗装が不要のケースも多々あるかと思います。また、2コートや3コートパールの調色をより精密に行う事により、隣接するパネルへのぼかし塗装が必要ないという作業内容も考えられるかと思います。もちろん、そのような場合であれば、調色をいつもより長くしているわけですから、その分の請求を計上する事になりますが、ぼかし塗装を行わない分、指数全体(加算基礎数値)での相殺は必要かと思います。
指数は年間を通してみれば、大きな過不足は出ないという考えの下で策定されている面もありますので、必ずしも個別の作業内容全てに合致するものではないという事もありますので、バランスよく案件ごとに対応して頂く事も必要かと思われます。
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