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    基礎加算数値には材料費は、かけられません?

    • #塗装
    • #見積り

    2022/12/14

    Q

    質問者
    谷本さん

     ソリッド塗装の場合は加算基礎数値に隣接パネルのボカシ塗装がない為、材料費はかけてないのですが、今まで、メタリックや3コートの塗装には、材料費をかけて保険請求していました。先日、初めてアジャスターから加算基礎数値には材料費は含まれない、と指摘されました。今回の修理はバックドアの3コートパールの塗装という事もあり、調色に時間をかけて隣接パネルにボカシ塗装しなかったので、アジャスターの言っている事も理解できるのですが、隣接パネルのボカシ塗装の面積がある場合は、材料費をかけてはいけないのでしょうか?
     新品のスライドドアなどの塗装指数では、利益が残らないうえ材料費まで削られたらやらない方が良いかと思います。

    A

    回答者
    プロトリオス

     ご質問ありがとうございます。加算基礎数値の材料費について回答させて頂きます。
     ご存知のように加算基礎数値には、車両の搬入や工具の準備といった「準備作業」と、色合わせに必要な全ての作業を含んだ「調色作業」、ソリッド以外のメタリックやパールでは、マスキングの増加分やぼかし塗り作業を含んだ「塗膜加算」が基本要素として含まれています。塗装の材料費に関しては、補修塗装指数の作業範囲(仕上げのポリパテ塗布から磨き迄)にかかるものが対象になり、今では材料費比率で計算する事が一般的になっており、これにはマスキングやサフェーサー等全て含まれていて、指数テーブルにも記載されている通り、全ての指数に材料代は含まれていませんので、材料費も技術料と同じく、作業した分や使用した分はきちんと請求すべきものと考えます。ソリッド以外で、隣接パネルにぼかし塗装を実施する場合、マスキングやぼかし塗装に対する磨き作業等が発生しますので、その分の材料費を別途請求するという余地はあるかと思われます。また、今回、ご質問にある通り、調色をより精密に行って隣接パネルへのぼかし塗装を行わなかった、あるいは、塗る場所(パネル端部の1/3塗装等)によっては、隣接パネルへのぼかし塗装が必要ない、というような作業内容の時もあるかと思いますが、昨今の副資材を含む材料の値上がり等、工場を取り巻く厳しい環境も考慮した上で、案件ごとに柔軟な対応をして頂ければと思います。

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