Q&A 

    コーティングについて

    • #塗装
    • #見積り

    2022/11/24

    Q

    質問者
    匿名希望さん

     今、新車納車時によく施工されているボディーへのコーティングについての質問です。
     保険修理では指数とレーバーレートを用いて修理金額を算出しているのですが、新車から施工している場合、その見積りの中にカーディーラーやコーティング施工専門業者による、ボディーへのコーティングも含まれる事例が増えてきました。そのこと自体に何も思うことはないのですが、その金額が1パネル〇〇円というように、パネル1枚に対しての金額になっていることがほとんどです。金額も様々で、損害保険会社もその金額がかかるからということで容認することが多いようです。フロントバンパー取替・フロントフェンダー取替・フロントドアぼかし塗装、こういった場合、耐擦り傷性塗料じゃない限り塗装費用は、フロントフェンダー取替分(フロントドアのぼかし分の塗装費用は込み)のみになります。ですが、コーティング費用はフロントバンパー・フロントフェンダー・フロントドアの計3パネル分になります。こういった場合、1パネルの施工金額にもよりますが、塗装費用と遜色ないことがほとんどです。鈑金塗装業界は1時間当たりの工賃で仕事をしていることがほとんどですので、ボディーコーティングの費用も時間あたりに換算するべきなのではないでしょうか。いわゆる「バカらしくなってきます」、いつまでもこのような状況だと「割に合わない仕事」という点から、若者の離職にも拍車がかかる気がします。保険会社で改定するような動きは見られているのでしょうか。

    A

    回答者
    プロトリオス

     ご質問ありがとうございます。コーティングについて回答させて頂きます。
     まず、コーティングに関してですが、保険会社で塗装料金を見直すような動きがあるかと言えば、そのような動きはございませんが、そのような中でも、コーティングがそれだけの料金を請求出来るのは、施工時の時価が高く、事故時の損害として認められているからだと思われます。
     冒頭にも書きましたが、ご存知のように、そもそもコーティングは指数の対象ではなく、指数そのものの設定がありません。従って、自由に請求出来るという事になりますが、コーティングにも、ある程度相場料金があるかと思います。当たり前ですが、常識外れな料金での請求は出来ません。今回のように塗装は3パネル、コーティングは1パネルという事例も多いかと思いますが、コーティングに関しては1パネルいくら、という考え方ではなく、車格や塗布する範囲などを考慮して1回の作業でいくら、という考え方もひとつの方法ではないかと思います。
     鈑金塗装という難易度の高い仕事、作業に対して、周りの理解があまり得られていないという事もあるかと思いますが、それを理解してもらうような説明や営業活動が、我々も含めて業界全体で出来ていないという事も少なからずあるかと思います。実際の作業内容を理解してもらう事で、鈑金塗装という仕事や業界そのものの価値が向上する事も考えられます。そうなれば、違った見方や考え方などから、レーバーレートの見直しのきっかけや鈑金塗装以外の作業でも、それ相応の料金体系の中で請求出来るようになっていくかもしれません。
     最近は、随分と変わってきましたが、それでも、まだ、職人気質が色濃く残っている業界です。それ自体が悪い事ではありませんが、これからは、少なくとも自分達の仕事に対して、責任を持って説明出来るぐらいにはなっていかないといけないのかもしれません。

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