Q&A 鈑金・塗装のご相談
コーティングについて
2025/03/13
Q
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質問者
匿名希望さん
新車からディーラーで施工されているボデーのコーティングに関してですが、1パネル○○○○円×パネル数+液剤費用と見積りに計上しているのですが、ここに指数は存在・適用はされないのでしょうか?脱脂・液剤を塗布又は吹き付けという作業なのでしょうが、例に挙げるとフロントバンパー取替(塗装済み)、フロントフェンダー取替・塗装、フロントドアぼかし塗装の車両があるとします。この場合3パネルで、仮に1パネル10,000円のコーティング施工費用の場合、30,000円の施工費用になります。このような作業の場合、車種にも車両色にもよりますが、塗装の工賃とコーティングの施工費用のつり合いがとれていません。保険会社さんは当たり前のように容認されていますが、実際の両社の作業時間と材料代とを照らし合わせてもつり合いがとれていません。なぜ、ここに指数が存在しないのでしょうか?何年来横行しているにもかかわらず、1パネル0.3時間といった具体的な指数が存在してこないのが不思議です。ご教授願います。
A
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- 回答者
プロトリオス
ご質問ありがとうございます。コーティングについて回答させていただきます。
ガラスコーティングやポリマーコーティング等、いわゆる後付けのコーティングについては今後も指数は設定されないと思われます。ご存知のように塗装工程は簡単に言ってしまうと「塗装前の下地処理」、「塗装」、「塗装後の仕上げ処理」となり、コーティングはこの工程には含まれず、塗装後のオプション的な作業となります。オプションであれば基本的に指数の適用外となります。
一般的にコーティングは、施工方法や製品ごとのバラつきが大きく、標準時間が設定しにくいという事、コーティング剤には「ガラスコーティング」や「ポリマーコーティング」等の様々な種類があります。施工方法も「手塗り」や「吹き付け」等があり、これらの違いを考慮すると、一律に指数を設定するのは難しいのではないでしょうか。あと、液剤や塗装面の状態、耐用年数の違い、塗色等によって難易度が変化する事や技量の定量化が図られていないという事もあり、技術的な側面から見ても実現が難しいかと思われます。
ご指摘の通り、塗装工賃(補修塗装指数)と材料費、それらとコーティング施工費用のバランスが取れていないという点はあるかと思いますが、保険会社が容認しているのは、製品ごとに違いはありますが、コーティング作業がそれなりに市場慣習として、ある程度定着しているという事等が理由のひとつとしてあげられるのではないでしょうか。