Q&A 

ピラーの塗り指数について

  • #塗装

2013/06/14

Q

質問者
塗装屋さん

ピラーの取替時の塗り指数は0.7〜1.0に設定されていますが、溶接個所のパテ修整を含むとなっています。指数も低いと思うし、外板パネルと同時作業は出来ない。準備作業が伴うにも拘らず加算基礎指数には反映されないのですが何故でしょうか。

A

回答者
プロトリオス

 ご質問の内容に関して、まずはいくつか確認させていただければと思います。


 ピラーの取替時の塗り数値は0.7〜1.0に設定

→ 自研センターの定める指数(標準作業時間)における「内板骨格パネル補修塗装指数」の(乗用車)フロントピラー片側取替0.7、センタピラー片側取替1.0を指されているかと思います。


 溶接個所のパテ修正を含む

→ 基本的に、溶接部の下処理作業は「脱着・取替指数」に含まれます。ただシーラや防錆剤の塗布に関しては、補修塗装指数に含む場合もあります。


 外板パネルと同時作業はできない

→ 補修塗装指数の運用は、外板パネルの塗装作業と同時に行うことが前提となっています。今回のご質問にある「同時作業はできない」とは、「プロントピラーまたはセンタピラーのみの塗装作業のケース」という意でしょうか。そうであれば、指数適用外となります。


 加算基礎指数には反映されない

→ 外板パネル塗装との同時作業が前提となっていますので、「樹脂バンパ補修塗装指数」を単独で使用する場合と同様に、加算基礎数値を計上することはできません。


 以上をふまえ、「フロントピラーまたはセンタピラー単体での塗装作業」と仮定したうえで回答いたします。


 どうしても指数(標準作業時間)にこだわるのであれば、「0.7」または「1.0」に調色代。それと、塗膜に応じた加算基礎数値をそのまま計上するのは若干無理があるかと思いますので、いくらか準備作業分を加味したうえで計上したうえで交渉されてみてはいかがでしょうか。


 詳しくは、『ピラー塗装指数について』を併せてご参照ください。