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　2023年6月15～17日に東京ビッグサイト（東京都江東区）で開催された、自動車整備機器の展示会「第37回オートサービスショー2023」（主催：日本自動車機械工具協会）。

　当記事では、出展した塗料メーカー8社のうち、アクサルタコーティングシステムズ、イサム塗料、NCC（KCC）、関西ペイントの出品内容を紹介する。


【アクサルタコーティングシステムズ】

　プライマー、サフェーサー、ベースコート、クリヤーを全て水性塗料とした「クロマックス」ブランドの「フル水性システム」や、「クロマックス」「スタンドックス」両ブランドのマットクリヤーなどに加え、副資材ブランド「オーデュラ」の「オールインワンインテリアプロテクション」を出品した。

「オーデュラ・オールインワンインテリアプロテクション」はフロアマット一体型シートカバー、ステアリングカバー、シフトレバープロテクション、サイドブレーキプロテクションの4つで構成。

　中でもフロアマット一体型シートカバーは、別体ではないうえ裏面に滑り止め加工が施されているためずれにくく、技術者が作業着のまま乗降しても高い保護性能を発揮する。

　また、別売の「マスキングホイルディスペンサー」や「ホイルカッター」を用いれば、より効率良く移動・カットが可能になる。

オーデュラ・オールインワンインテリアプロテクション

【イサム塗料】

　2023年6月1日発表・同月20日より販売開始した、新開発の1液水性ベースコート「クロノスHD」を出品。ウェット・オン・ウェット塗装を可能とすることで作業時間の大幅な短縮を実現しつつ、VOC（揮発性有機化合物）の含有量・排出量とも削減することで、技術者や近隣環境への負荷も軽減した。

　また、「ピュアWSプラサフ」「ピュアWSバンパープライマー」「ピュアWSクリヤー」と組み合わせることで、オール水性化も可能としている。

　そのほか、マットな質感とザラザラした触感を与えつつ傷への耐性を高める、2液型の自動車カスタマイズ用塗料「ベッドライナー ビースト」の自動車補修用バージョン「ビースト」も出品。未塗装バンパー補修への活用を提案していた。

イサム塗料・クロノスHD

【NCC】

　水性塗料「スミックス」とそのコンピューター自動調色システム「カラーナビ」、自動攪拌機「ミニシェイカー」のほか、ヒョンデ・アイオニック5のマットカラーに対応するツヤ消しクリヤー「7000F」など、韓国KCCの自動車補修用塗料および関連製品を中心に出品。車体修理工場の塗装作業をトータルでサポートできることを強くアピールしていた。

KCCスミックスとその作業工程イメージ図

【関西ペイント】

「人を第一に考えたサステナブルなボディーショップの実現」を目指す「Change!」をコンセプトに掲げ、「安心・安全な働きやすい職場」「誰もが活躍できる職場」「課題解決できる職場」の実現を提案。

　その具体的な解決策として、2023年4月19日より本格販売を開始したオール水性有機則（有機溶剤中毒予防規則）フリーシステム「レタンWBエコ EVシステム3.0」のほか、コンピューター自動調色システム「AIカラーシステム」などを出品した。


（文・写真＝遠藤正賢）

関西ペイント・レタンWBエコ EVシステム3.0