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BEVにも純エンジン車にも幅広く対応できる整備・修理機器を提案【オートサービスショー2023・バンザイ(その2)】
BEV駆動用バッテリーに加えエンジン・トランスミッションの脱着にも1台で対応可能な「ユニバーサルマルチリフター」を参考出品
2023/08/03
2023年6月15~17日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された、自動車整備機器の展示会「第37回オートサービスショー2023」(主催:日本自動車機械工具協会)でバンザイは、「SMART SERVICE ~自動車整備のみらいをデザイン~」をテーマに、整備・修理機器メーカー18社と共同出展。パラダイムシフトが相次ぐ自動車整備に対応するソリューションの数々を、12のカテゴリーに分けて出品した。
そのうち「車検機器・車検システム」「トータルエイミング」「門型洗車機・洗浄機器」「BEV」についてはプレゼンテーションも随時実施。開発中のものも参考出品しながら、最新の整備・修理機器とその活用方法を積極的にアピールしていた。
当記事では主に「BEV」(バッテリー式電気自動車)、「板金・塗装機器」のカテゴリーから、要注目の製品をピックアップし紹介する。
【イーグルアドバンスリフト】
大きく重い駆動用バッテリーをホイールベース間に搭載するBEVに対応すべく、能力を既存機種では一般的な3.2tから4tへとアップした、パンタ式アームリフト。
リフト間距離が最大2236mmと広いためリフトアップ時の作業スペースが広く、BEVの駆動用バッテリー脱着が容易。またリフト部のテーブルやリンクも短いため、駆動方式やボディ形状を問わずエンジン・トランスミッションの脱着を含む整備を効率良く行える。
加えてリフト本体の厚さが580mmに抑えられており、2階や3階などの多層階にも設置可能となっている。車両の下側を明るく照らせるLED照明は標準装備。
バンザイ・イーグルアドバンスリフト
【ユニバーサルマルチリフター】*参考出品
交換式のリフター受台を採用し、BEVの駆動用バッテリーに加え、エンジンやトランスミッションの脱着も1台で対応可能とした、多機能リフター。
リフター本体をストレージから引き出したのち、使用するアタッチメントを引き出して装着。作業に合わせて専用のリフターを用意するのではなく、アタッチメント交換式にすることによって、省スペース化を実現する。
プレゼンテーションでは、アーム式アタッチメントを装着したのち、リフトアップした車両の下に入り、アームを広げ揚程1mのリフターを上げることで、BEVの駆動用バッテリーを容易に脱着できることをアピールしていた。
バンザイ・ユニバーサルマルチリフター
【セレット・カメレオンプラス】
骨格を損傷した車両を部品交換する際の位置決めに用いる、ユニバーサル式ジグシステム。
セレットのホームページにアクセスし、車種ごとに異なるデータシートをダウンロードし、それに従いジグパーツを0.1mm単位でセッティング。そのジグと車両が合うか合わないかで損傷の程度をチェックできる。
また、部品同士の接合に構造用接着剤やリベットを用いた車両で特に重要となる、部品交換時の高い精度での位置決めや仮固定が可能となっている。
セレット・カメレオンプラス
【モバイルプラットフォーム】
電気を一切使用せずエアのみで駆動する、移動式高所作業台。
塗装ブースなどの壁面に取り付けられたガイドレール沿って左右方向に任意の位置へ移動できるほか、揚程は3530mm、前後方向へのせり出し量も1560mmと大きい。
そのため大型車ルーフ塗装などの高所作業も、より車両に近い場所で安全かつ容易に行うことができる。
バンザイ・モバイルプラットフォーム
【トルコン機器T-MAX1100(AMC-1100P)】
レベルゲージレス/付きAT/CVT/ハイブリッドトランスアクスルのいずれにも対応する、ATF&CVTフルードチェンジャー。
レベルゲージレス車に対しては、オイルパンの下から専用のアダプタを装着することで、エンジンをかけながら全自動で交換することを可能とした。
また従来型「AMC-1000P」に対し、アダプターに油温センサーを内蔵し、膨張率自動算出システムを組み込むことで、従来は冷間または完全暖気時のみ交換可能だったが、油温を問わず適量に交換できるよう進化している。
(文・写真=遠藤正賢)
トルコン機器T-MAX1100
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