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ホンダ・シビック(FL1・4・5)の特徴は? BP・整備・車販のポイントは?【売りたい車図鑑】
プラットフォームを踏襲するも内外装は激変。1.5Lターボの標準モデルと「e:HEV」「タイプR」を設定
2023/04/28
【車両の特徴】
Z世代と呼ばれる20歳代をメインターゲットとしたミッドサイズカー。2021年8月5日、L15C型1.5L直列4気筒ガソリン直噴ターボエンジンを搭載する標準モデルより、現行11代目へとフルモデルチェンジされた(同年9月3日発売)。
ホンダ・シビックe:HEV。撮影車両のボディカラーはB-625Mプレミアムクリスタルブルー・メタリック
その後、新開発のLFC型2.0L直列4気筒直噴NAエンジンと改良された2モーターハイブリッドシステムを搭載する「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を2022年6月30日に追加(同年7月1日発売)。K20C型2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載するホットバージョン「タイプR」を9月1日に追加(同月2日発売)した。
北米や中国などでは4ドア「セダン」も設定されているが、現行モデルの日本仕様はいずれも5ドア「ハッチバック」のみ。また、先代の日本向け「ハッチバック」はイギリスのスウィンドン工場で生産されていたが、現行モデルは国内の埼玉製作所寄居完成車工場に移されている。
リヤまわりもフロントと同じくシンプルかつ上質なデザインに生まれ変わった
2017年9月発売の先代10代目より「新世代プラットフォーム」を踏襲し、クーペライクなプロポーションを維持しつつ、全長を30mm、ホイールベースを35mm、フロントオーバーハングを15mmm延長。一方でルーフ高を5mm、リヤオーバーハングを20mm短縮しつつ、リヤトレッドを10mm拡大し、直進安定性向上を図っている。
開口幅が拡大されたことで荷物の積み下ろしがしやすくなったラゲッジルーム。ただし横引きカーゴエリアカバーが左側にしかセットできなくなった。写真のe:HEVの床下収納は小物が収納できる程度
また、フロントピラー下端の位置を50mm後退させ、ボンネット左右後端の高さを25mmダウン。後席のショルダーライン(サイドガラス下端)を35mm下げ、リヤクォーターガラスを新設したことで、前後席とも視界を拡大、車両感覚を掴みやすくした。
前席は座面がやや小ぶり。後席はシートサイズこそ大きく膝まわりの空間にも余裕があるもののヘッドクリアランスは最小限
内外装のデザインは、メインターゲットであるZ世代の嗜好が変化したことに加え、ホンダのデザインフィロソフィも現行フィットより一新されたことを受けて、シンプルかつ上質なものへと大きく生まれ変わっている。
【撮影車両主要諸元】
●グレード・型式
e:HEV(FF)・6AA-FL4
●全長×全幅×全高
4550×1800×1415mm
●ホイールベース
2735mm
●最低地上高
135mm
●車両重量
1460kg
●乗車定員
5人
●エンジン種類・排気量
直列4気筒DOHC・1993cc
●エンジン最高出力
104kW(141ps)/6000rpm
●エンジン最大トルク
182Nm(18.6kgm)/4500rpm
●モーター最高出力
135kW(184ps)/5000-6000rpm
●モーター最大トルク
315Nm(32.1kgm)/0-2000rpm
●WLTCモード燃費
24.2km/L(総合)
21.7km/L(市街地)
27.6km/L(郊外)
23.4km/L(高速)
●燃料種類・タンク容量
無鉛レギュラーガソリン・40L
●最小回転半径
5.7m
●サスペンション(前/後)
ストラット/マルチリンク
●ブレーキ(前/後)
ベンチレーテッドディスク/ディスク
●タイヤサイズ(前後)
235/40ZR18 95Y
●車両本体価格
394万200円
●装着メーカーオプション
設定なし
●装着ディーラーオプション(価格は取付工賃別)
・ドライブレコーダー(フロント用・DRH-204HD・16GBキット。3万9600円)
・フロアカーペットマット(プレミアムタイプ。4万8400円)
(文・写真=遠藤正賢)
水平基調のシンプルかつモダンなデザインとなり、質感も大幅に向上した運転席まわり。フロントピラーの後退やボンネット後端左右の下降なども相まって車両感覚は掴みやすい
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