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    「タイヤカスが付かないコーティングを!」レース現場の声から生まれたIRカット機能入りコーティング剤を発表【IAAE2023:ウルトジャパン】

    新カーケアブランド「ロゼイル(Loseil)」第一弾「レアメタルコートセット931」として4月17日に発売

    • #イベント

    2023/04/27

     2023年3月7~9日に東京ビッグサイトで開催された、自動車アフターマーケットの総合展示会「国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)2023」。

     ドイツの締結材およびケミカルメーカー・ウルトグループの日本法人、ウルトジャパンは、美観のみならず遮熱性を持った多機能コーティング剤を、4月の発売に先駆けて先行発表。同製品を施工したアルファロメオ・ジュリアを展示した。

    「レアメタルコートセット931」の開発に携わったレーシングドライバーの青木孝行選手と、同製品が施工されたアルファロメオ・ジュリア

     IAAE2023の約1ヵ月後となる4月17日、新たなカーケアブランド「ロゼイル(Loseil)」とともに「レアメタルコートセット931」として発売された、この新開発の多機能コーティング剤は、ナノレベルにまで微細化したレアメタルを配合することで、太陽光などからのIR(赤外線)を吸収せずに放出。

     車体の表面や車内に熱が籠もるのを防ぐことで、車内の快適性を高めるとともに、エアコンの稼働効率を向上させ、燃費改善にも寄与する。

    「レアメタルコートセット931」未施工のガラス表面温度を計測すると84.4℃を記録

     IAAE2023のウルトジャパンブースには、遮熱効果の実証デモ機を展示。発熱ランプで暖められたガラスの表面温度を非接触温度計で計測すると、コーティング未施工のものに対し施工済みのガラスは約10℃も低い結果となった。

    「レアメタルコートセット931」施工済みのガラス表面温度は74.9℃。約10℃も下回った

     また、石油科学系溶剤に加えフッ素も用いない無機無溶剤とすることで、施工技術者の健康にも配慮。1液型で施工が短時間の自然乾燥で可能なうえ、疎水性を持つため施工後にウォータースポットが発生しにくく、洗車時のカーシャンプーや水の使用量も削減できるという。

     もちろん、コーティング剤に強く求められる、美観の向上にも寄与。耐熱性も高く、通常のボディ塗装面のほかマット塗装、ラッピング、ガラスや樹脂部品、ホイールにも施工可能としている。

    各ガラスにも「レアメタルコートセット931」を施工すれば、車内温度上昇のさらなる抑制が期待できる

     このように多彩な機能を備えた「レアメタルコートセット931」だが、このコーティング剤は本来、サーキットで発生するタイヤカスがボディに付着・脱落するのを防ぐために開発されたのだとか。

     スーパーGTやスーパー耐久、GR86/BRZレースなどに参戦し、「レアメタルコートセット931」の開発にも携わっている、レーシングドライバーの青木孝行選手によれば、「レーシングカーは長時間高温にさらされるため、コーティングを施工してもはがれてきてしまう。それに耐えられるものを開発してほしい」と、ウルトの開発陣にリクエスト。

     その後試行錯誤を積み重ねた結果、「走行中に踏んだり巻き込んだりするとスピンやマシントラブルの原因となるタイヤカスの付着・脱落を防ぐうえ、遮熱効果や帯電防止効果を持ち、高い疎水性と耐熱性も兼ね備えた」多機能コーティング剤が完成したそうだ。

    「レアメタルコートセット931」は、コーティング剤、施工スポンジ、マイクロファイバークロス、施工証明書、施工ステッカーのセット。法人専用ではあるが、ウルトジャパンオンラインショップ(https://eshop.wuerth.co.jp/ja/JP/JPY/)でも購入可能となっている。


    (文・写真=遠藤正賢)

    「レアメタルコートセット931」が施工されたアルファロメオ・ジュリア

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