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    ダイハツ・ムーヴキャンバス(LA850S・860S)車販のポイントは?【売りたい車図鑑】

    「G」との燃費・価格差が少なく加速性能に優れる「Gターボ」が一推し。最大のライバルはスズキ・ワゴンRスマイル

    • #車販
    • #特集

    2023/03/31

    【車販のポイント】
     2トーンボディカラーの明るく可愛い「ストライプス」と、モノトーンボディカラーの上質で落ち着いた「セオリー」の2タイプとも、グレードは上から「Gターボ」「G」「X」の3種類。

    「ストライプス」と「セオリー」とではインテリアの仕立てが大きく異なり、「ストライプス」はホワイトのインパネ&ドアトリムにライトグレーのフルファブリックシートを組み合わせる。

     なお「Gターボ」と「G」にはシートパイピングが入る一方、「X」は省略される。ステアリングホイールは全グレードともウレタン素材だが、「X」はセンターパッドがブラックになり、シルバー加飾も装着されない。

    タコメーターなし1眼メーター&マルチインフォメーションディスプレイが装着される「ストライプスX」の運転席まわり。ODO・TRIP切り替えはメーター右下のODO/TRIP DISPスイッチで行う

    「セオリー」はブラウンのインパネ&ドアトリムにネイビーのフルファブリックシートを組み合わせ、全グレードともシートパイピング付き。ステアリングホイールは「Gターボ」と「G」が本革巻きのシルバー加飾付き、「X」はウレタン素材となる。

    「セオリーG」のブラウン&ネイビー内装

     機能装備は「ストライプス」と「セオリー」との差はないものの、「Gターボ」「G」と「X」とで明確に差が付けられている。ADAS関連を除く代表的なものは以下の通り。


    《ガラス》
    G系…全面スーパーUV&IRカット
    X…フロントウィンドウのみスーパーUV&IRカット(他はUVカット)

    《前席シートヒーター》
    G系…標準装備
    X…非装着

    《前席シートバック》
    G系…運転席・助手席ユーティリティフック、助手席シートバックポケットを標準装備
    X…上記いずれも非装着

    《ホッとカップホルダー(前席)、置きラクボックス(後席)》
    G系…標準装備
    X…非装着

    G系グレードに標準装備される「置きラクボックス」と助手席シートバックポケット&ユーティリティフック

    《メーター》
    G系…TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、タコメーター付き
    X…マルチインフォメーションディスプレイ付き

    《パーキングブレーキ》
    G系…電動式(オートブレーキホールド機能付き)
    X…足踏み式

    《ウェルカムドアロック解除&パワースライドドアウェルカムオープン機能》
    G系…標準装備
    X…非装着

    《純正ナビ装着用アップグレードパック》
    G系…標準装備
    X…メーカーオプション


    「G」と「X」の価格差は17万6000円と決して小さくないが、「X」は使い勝手や快適性を大きく左右するものが数多く省略されるため、基本的にはまず「G」を推奨すべきだろう。

     ただし、「G」と「Gターボ」の価格差は12万1000しかなく、加えて「Gターボ」に標準装備、「G」にメーカーオプションの「スマートクルーズパック」(4万4000円)を装着すれば、その差は7万7000円にまで縮まる。

     燃費の差もわずかな一方、加速性能には大きな違いがあるため、特に高速道路や山道の走行、あるいは多人数乗車の頻度が高いカーオーナーには「Gターボ」を強く訴求したい。

    G系グレードのタコメーター付き2眼メーター&TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ。ODO・TRIPの切り替えはステアリング右側のTRIPスイッチで行う

     直接の競合車種はスズキ・ワゴンRスマイル。とりわけインテリアの質感が高く、後席格納時に座面も連動してダイブダウンするためフラットな床面が得られるなど、荷室の使い勝手も良好。また全高が40mm高いため室内の高さ方向に余裕があるなど、手強いライバルと言える。

     だが新型ムーヴキャンバスは、「DNGA」採用も相まって重心が低く、乗り心地と操縦安定性のバランスに優れているうえ、ワゴンRスマイルにはないターボ車が設定されるようになった。そして「ストライプス」と「セオリー」の2タイプがあり、より幅広い好みに合った内外装が選びやすくなっている。

     その分だけ、日頃のコミュニケーションや点検整備の内容、下取車の査定などを通じ、カーオーナーのニーズをより的確に把握し提案する必要があるものの、走りを重視する男性には「セオリー」の「Gターボ」を、可愛らしい内外装を好む女性には「ストライプス」を、積極的にアピールしてほしい。


    【グレード一覧】*「ストライプス」「セオリー」とも価格は同じ
    《NA車》
    X…149万6000円(FF)、162万2500円(4WD)
    G…167万2000円(FF)、179万8500円(4WD)
    《ターボ車》
    Gターボ…179万3000円(FF)、191万9500円(4WD)


    (文=遠藤正賢 写真=ダイハツ工業、遠藤正賢)

    スズキ・ワゴンRスマイル

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