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    シネマエンドレス「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

    アカデミー賞最多7部問受賞の怒濤のSFカンフーアクション!

    • #その他

    2023/03/28

    あらすじ

     破産寸前のコインランドリーを経営するエヴリンは、気が弱く優柔不断な夫、いつまでたっても反抗期の娘、ボケているのに頑固な父を抱え、更に税金申告の締め切りが迫り、まさに人生どん底状態。そんな彼女が国税庁の監査官に厳しい追及を受けている最中に、突然、夫のウェイモンドに連れていかれたのはなんと並行世界(マルチバース)。

    めくるめく三千世界に迷い込んだ彼女の前に現れたのは、「僕は君の夫じゃない。別の宇宙(ユニバース)から来た”僕”だ」と言う。見違えるようにたくましい夫。さらに「マルチバース全体に巨大な悪が。君だけがそれを止められるんだ。」と告げられたエヴリンは救世主へと覚醒するのか。カンフーマスターばりの身体能力を手に入れた彼女は全人類の命運をかけた壮大な闘いに挑んでいく。

    主演はアジアでもっとも有名な女優の一人であるミシェル・ヨー。

    世界の映画祭で賞レースをばく進し、第95回アカデミー賞では作品賞を含む最多7部門を受賞した感涙のアクション・エンターテインメントがいよいよ公開。

    (C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.

    筆者の推しどころ

     当コーナーではおなじみのA24がついにアカデミー賞本命作品を生み出した。

    「007」のボンドガールとして有名で、今作でアカデミー主演女優賞を受賞したミシェル・ヨー演じるさえないおばさんが「夫と結婚していなかったら」などあらゆる「たら・れば」の平行世界を経験し、その知識と経験を活かしてすべての世界を救う壮絶カンフーアクション映画。

    序盤からおばちゃんVSおばちゃんという破天荒な展開や平行世界を行き来するための突飛な行動がここでは書けないようなアホっぷりで笑ってしまう一方で、「何もかも無意味だから」と世界を無の存在にしようとする敵役のジョブ・トゥパキのファッションとバトルシーンは荒唐無稽そのもので、その勢いと映像は新しい体験となるだろう。

    なお、ミシェル・ヨーと対決したおばちゃんは本作で助演女優賞を受賞したジェイミー・リー・カーティス。ホラー映画の名作「ハロウィン」でのローリー役や、「ナイブズ・アウト」でカッコイイおばあちゃんを演じた知る人ぞ知る名女優である。

    さらに言えば、助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァンはあの少年冒険映画の金字塔「グーニーズ」や「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」に出演したあの中国人子役である。
    授賞式で80歳となったハリソン・フォードとのハグに目頭を熱くした映画ファンは多いだろう。

    日本アニメ映画「パプリカ」や「マインド・ゲーム」の影響を口にするダニエルズ監督がSF、カンフー、哲学、家族愛などをごちゃまぜにした最高のカオス映画!


    作中の「何でもできる。何もかもがひどすぎるから」という言葉、響くなぁ。

    エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
    監督・脚本:ダニエルズ
    ギャガ配給
    公開中

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