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    Chemicar Europe (ケミカー・ヨーロッパ) 中央/東南ヨーロッパ・アジア輸出部門責任者 ヨルク・ヘテシ氏

    環境と技術者に負荷の少ない製品を提供 教育プログラムで効率的な作業を支援する

    • #インタビュー

    2022/11/15

    1983 年設立以降、ベルギーを拠点に世界100ヵ国以上でFINIXA(フィニクサ)をブランド名として、自動車修理分野での塗装関連の消耗品や機器を開発・販売するChemicar Europe(ケミカー・ヨーロッパ)。今回、日本総代理店を務めるダイスゼネラル(兵庫県神戸市)とともに、本格的に日本市場への参入をスタート。Jörg Hetesy(ヨルク・ヘテシ)氏に話を聞いた。

    ──欧米の自動車補修市場におけるFINIXA製品・支援サービスの目指すところは?

     近年、特にヨーロッパではCO2排出規制など環境負荷に対する見解が厳しい。しかし、世界規模で見た場合、自動車補修業界は技術者や環境への負荷が軽減し切れていないビジネスの一つであると認識している。そのため、ボデーの表面洗浄や塗装作業の準備で日常的に使用される製品に含まれる、VOC(揮発性有機化合物)を削減する解決策や機会を技術者と一緒に見つけることを目標に掲げている。
     また、作業の効率化や廃棄物削減の観点からUV技術への注目も高まっている。そのため、溶剤系から水性脱脂洗浄剤などの水性製品へのシフトにも対応できるラインアップをそろえた。
     2021年には、より迅速な製品供給ができるようアメリカのテキサス州ヒューストンに子会社を新たに設立した。今後も市場展開に合わせて、販売代理店と協力し対応拠点を増やしていく予定である。


    ──自動車補修業界の未来はどのようになると予測するか

      現在多くの自動車修理工場では、鈑金、塗装、整備など多岐にわたるサービス内容をカバーすることが求められている。その中で短時間で高品質な仕上がりを継続的に生み出し続けるためには、適正な組織化と、スマートリペアやスポットリペア、UV技術などを活用した補修作業の迅速化が重要になっていくだろう。当然、経営面においても限られた人的資源や消耗品を無駄なく使用する必要がある。工場の規模にかかわらず、それらの資源を環境や作業者に配慮し、有効活用する方法を確立した先に持続的な成功はあるだろう。
     当社でもトレーニングセンターを完備し、販売店や修理工場に対しワークショップや講習会を開催し、その方法の一例をWeb上でも公開している。映像での学習に加え、オンライン上で受講ができるものも準備している。今後は映像に各国語の字幕を付け、なるべく多くのユーザーに対して効率的な使用方法を提供していきたい。


    ──日本の技術者、鈑金塗装工場に対してメッセージを

     日本には高い補修技術を擁する技術者が非常に多い印象を持っている。正確に修理するだけではなく独創的なアイデアによって効率的な作業ができる体制を構築している。
     我々は、まず日本の塗料業界や工場側がどのような製品を求めているのかを把握しなくてはいけない。その上で、日々の作業が効率的で快適なものになるよう努めていく。
     たとえばドイツではマイスター制度により塗装技術者になるため、3年間専門学校に通い必要な技術と国家資格を習得する。そのため、自動車補修に携わる技術者に対し一定以上の世間からの評価と尊敬を受けやすい。一方、日本においては鈑金塗装作業に関する認定資格はあるものの、それが社会的な地位の向上には、現在のところ結びついていない。熟練した技術やそれを有する技術者に対しては適切な報酬が必要ではないだろうか。
     我々の提供する製品やトレーニングによって、技術者が効率的かつ身体への負荷を減らした状況で作業できるように支援したい。



    【日本総代理店】
    ダイスゼネラル
    兵庫県神戸市中央区中町通3-1-16-502
    https://dyth-general.com/

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