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プロトリオス ユーザーレポート VOL4
2022/08/24
サポート担当者の細やかな気配りとそつのないソフトが魅力
千羽モータース
社長=榛葉一善 所在地=静岡県掛川市千羽395-1
使用ソフト=ラクロスⅡ
経営者として利益を還元するのは当然
静岡県西部に位置し、県内有数の工業都市でもある掛川市にある千羽モータース。現会長の榛葉実氏が1986年に車検、整備事業を中心として開業したのが始まりである。現社長の榛葉一善氏は、自動車専門学校を卒業後、ディーラーで5年、他社整備工場で3年間の経験を積み、2010年に入社。10年後の2020年に事業継承をし、社長に就任した。
同社の業績は厳しい自動車業界において右肩上がりだという。実際にこの 2年間で車検台数は年間470台から1,100台、新車販売台数は70台から200台と大幅に増加。榛葉社長は「会長が築いてきた顧客の信頼を裏切らず、皆で車を直し、皆で車を売っていこうという思いが結果につながっている」。
同社ではサービスの一環としてオイル交換を半額で行い、工賃は取らない。その一方で1年点検の提案営業などは全社員一丸で行い、顧客との関係構築に努めてきた。そして、榛葉社長が現場スタッフに徹底させているのは「整備士も接客業」という意識である。清潔感を持たせ、来客には元気良く挨拶をする。その凡事徹底が顧客満足度にもつながった。
夏、冬のボーナスのほか、6年連続の決算賞与、決算月の5月にはGWボーナスなどを支給していることからも経営の安定とスタッフへの配慮がうかがえる。その点について榛葉社長は「こちらからお願いしてスタッフにやってもらう以上、経営者としてそれを還元するのは当然だと思っている」。
サポート担当者がいるから今がある
業績好調な同社の顧客管理や伝票作成などの事務処理を支えてきたのが 2016年から導入したPIT3NEXT、そして2021年に入れ替えたラクロスⅡである。作業が止まることがないように3台導入で運用している。榛葉社長は同システムの使いやすさについて指定整備記録簿、OSS関連書類など業務に必要な書類をスムーズに出せる点のほか、細かい仕様を挙げる。「車両の整備、販売をしている中で、リコール検索が可能なのは業務の効率化に大きな効果を生んでいる。また、車検を取る際の駐車違反照会のほか、買い取りや査定時には整備用のグレード検索も非常に役立っている」。
また、サポート担当者への思いも強い。「ソフト以外にも困ったことがあると担当者がすぐに駆けつけて対応してくれるだけでなく、どのように運用すれば効率的に作業ができるか手広くサポートしてくれる。今後も業務を続けていく中で、一緒に頑張っていきたい」と話す。
「一日一日の小さな変化の積み重ねが振り返ると大きな進化につながっている」。凡事徹底と、人との付き合い方、接客面に注力し、社員に対してしっかりと還元することで離職を防ぐ。人材不足、業績不振に悩む企業へのヒントはそこにあるのかもしれない。
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