JOURNAL 

    車体修理業界のエジソン、ここに

    ドア脱着補助ツールを自社開発 昭和自動車(群馬県高崎市)

    • #その他

    2021/12/31

     国道254号線からほど近い場所で事業を営む昭和自動車(須賀昭七社長)。日々の作業で感じた不便さを解消すべく、自社で開発した「ドアーチェンジャ B60R」を20年以上前から県内外の車体修理工場向けに販売してきた。

     須賀社長は同社を創業する前に自動車部品の工場に勤めており、金属加工や溶接を得意としている。「近年は軽自動車にもスライドドアが採用されるのが一般的になった。一昔前よりもドアが重くなっていることから、1人で脱着するのは重労働である」と感じていた。経営の傍ら現場作業を効率良くこなす一助とすべく、ドア脱着の補助ツールを開発することを思い立った。

    須賀昭七社長(左)と子息の勇人氏

    ドアーチェンジャB60Rの使い方

    まずは本体下部の台座にドアを載せる

     

    次に本体上部のフックをドアにかけ、ポール部の吸盤をガラスにくっつけて固定する

    ドアチェンジャーにしっかり固定されていることを確認してからドアを取り外す

     当初は自社で使うために開発したが、口コミで評判が広がった。やがて関東地方や長野県で実演販売を行うようになり、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれたプロ向けの工具展にも出展。1996年には実用新案を取得した。

     過去にはボンネットの脱着・交換を補助する「フードチェンジャー」も開発。今後も車体構造の変化に合わせた独自製品の開発を企図している。

     本業の工場運営は子息の勇人氏が主力となり、中古車販売や車両の架装などにも業容を拡大。次期後継者として采配を振るう。「孫は高校3年生。ゆくゆくは3代目になるか」と密かに期待を寄せている。

    軽トラックのドアにも対応

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