JOURNAL 

    セインジャパン 取締役 セールスマネージャー 舩木 公孝氏

    安全性と機能美を追求した製品をカーアフターマーケットに送り出す

    • #インタビュー

    2021/09/16

    スウェーデンに本社を置き、カップリングや高圧ポンプ、自動車整備用ホースリール、ブローガンといった製品を展開するセイン。
    その日本法人であるセインジャパン(茨城県守谷市)の営業部門を統括する舩木公孝セールスマネージャーに、製品の特徴や今後の戦略などを聞いた。

    舩木 公孝セールスマネージャー

    ──カーアフターマーケット向けの製品展開について

     我々が掲げる基本方針は「安全、環境、品質、革新、性能」の5つ。これらを満たした製品を通じて、作業者の安全と生産性向上に寄与したいと考えている。
     カーアフターマーケットにおいては、ホースリールやブローガンが主軸であり、いずれも人間工学に基づいた使い勝手の良いデザインがなされている。たとえばブローガンで言えば、持ち手の握りやすさ、レバーの操作性、エアの流量調整が好評を得ている。
     このほど発売した「セーフティリール」は、安全性を最優先にしたホースリールである。ホースを巻き戻す際に暴れたり絡まったりするのを防ぐような設計されているほか、足を引っ掛けて転倒しないよう視認性が高い蛍光色のホースを用意した。継手には「セーフティカップリング」と呼ばれるカップリングを用いており、取り外す際の空気の破裂音が抑えられている。

    ホースが折れ曲がったまま収納されないよう、ホースガイドが付いている(写真左)。また、安全性向上のため、 セーフティリールの内部にはホースの急な巻き戻りを防ぐ遠心ブレーキを備える

    ──製品の拡販に向けてどのような手法を講じているのか

     昨今はコロナ禍の影響で対面での営業活動がしづらい状況にあるため、WebサイトやYouTubeなどを活用したPRに注力している。今後は業内でもWebやSNSを通じて精力的に情報を発信する技術者の力も借りながら、PR活動を進めていきたい。こうした活動で接点を持てた技術者に対しては随時デモンストレーションを実施し、自社製品のファンを増やしていく。
     製品の供給面では、大手卸売業者と連携し、最短で当日午後には製品が配達できるような体制を整えた。消耗品を中心とした車体修理工場の急を要するニーズへも対応できるよう、引き続き物流網の強化を図っていく。 

    ──今後の販売戦略について

     最近は来店型の車体修理工場が一般的になりつつある。そうした工場においては、我々の強みである安全性を重視した製品での作業風景を見せることで、顧客に安心感を与えられるのではないかと見ている。
     そこで地域の有力工場の中から我々の製品を有効に活用するユーザーに協力を仰ぎ、ショールームのような役目を担っていただきたいと考えている。自社製品を活かした工場レイアウトを見せることで、技術者はもちろん経営者にも有効な検討材料となるだろう。
     我々は製品そのものの有用性を高めていくと、見た目のバランスも取れた理想的なデザインの製品が出来上がると考えている。そうした製品は工場内の他の設備機器とも調和し、長きにわたり愛用される。今後も製品の安全性と機能性を追求し、技術者にその魅力を伝えていきたい。

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