JOURNAL 

郷田鈑金、樹脂パーツ溶接システムの導入で新たな一手

樹脂パーツ修理で地球温暖化防止への貢献をアピール

  • #トピックス

2021/02/15

 郷田鈑金(駒場豊社長、長野県岡谷市)はこのほど、ティークラフト(田中郁雄社長、愛知県岡崎市)・プラスチックリペア事業部とケンテックス(菊地宏忠社長、神奈川県横浜市)の協力を得て、窒素溶接による樹脂パーツ補修作業の実演デモを行った。
 欧米では樹脂パーツ損傷の約70%が修理での再生利用となっているが、日本では部品交換が主流。交換で廃棄される樹脂パーツの大半が産廃業者によって焼却処分されている。
 昨年末、政府が2050年を目標に温暖化ガス排出実質0を目指すことを表明したこともあり、駒場社長は「我々自補修ビジネスにおいては、樹脂パーツを捨てることなく再生利用を図ることが地球温暖化防止に貢献できる」と思い至ったそうだ。そこで、米国で実績を持つポリバンス社製の窒素プラスチック溶接システムを導入、デモの開催となった
 同社は米I-CARで認定されている2日間のトレーニングコースを修了しており、今後はアジャスターに理解を深めてもらうためのデモを積極的に展開。並行して、地元ユーザーにも地球環境を守る自動車修理事業者としてアピールしていく方針を固めている。同社は、2019年4月にテュフ・クラシックガレージ認証を取得していることから直需客も多く、新品樹脂パーツ交換ではなく修理で対応できる体制整備は好感度を一層高めることになるのは間違いない。
 特に、最近のヘッドランプは国産車で1灯10万円、輸入車なら100万円に手が届くものまで登場してきている。加えて輸入車の場合、部品在庫がなければ長期間修理待ちといったケースも避けられない。低料金で短納期、加えて環境にやさしいの三拍子となり、同社の取り組みは時宜を得たものと評価しても過言ではないだろう。
 続いて、写真で窒素プラスチック溶接を説明する。
 まず、溶接機本体(①)。ポリバンスのシステムは樹脂の素材、亀裂の状態などに合わせてアタッチメント工具や補修用製品や形状をそろえており、選択する時に使用する一覧表、作業手順なども分かりやすくなっている。
 ②、③はバンパー裏側の作業で、前作業~溶接作業~溶接後の修正作業となる。④、⑤は表側の整形作業~溶接作業~表面修正作業。⑥、⑦は亀裂の位置合わせ~合わせ部分のサンディング~溶接作業である。⑧、⑨はランプの爪の破損部を修理した状態と、本体裏に明記されている樹脂素材のコード。これに合致する修理素材を使っての作業となる。(弓場信幸)

①(左)②(中央)③(右)

④(左)⑤(中央)⑥(右)

⑦(左)⑧(中央)⑨(右)

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