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AE86エンジン部品復刻!86以外のFF車にも対応

復刻部品は、9月13・14日に富士スピードウェイで開催される「頭文字D 30th Anniversary 2days」で展示され、先行予約を受け付け

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2025/09/11

AE86のシリンダヘッドとシリンダブロックが現代の技術で蘇る

トヨタ、名機4A-GEの心臓部を再生産へ

TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は10日、往年の名車カローラレビン・スプリンタートレノ(AE86)に搭載された「4A-GE」エンジンの主要部品2点の復刻を決定したと発表した。再生産されるのはシリンダーヘッドSUB-ASSYとシリンダーブロックSUB-ASSYで、愛車を長く乗り続けたいというオーナーの熱い要望に応える「GRヘリテージパーツプロジェクト」の一環として実現した。

最新技術で現代化

今回の復刻部品は、当時の基本設計やスペックを踏襲しつつ、最新のシミュレーション技術や工法、材料を投入して現代化しているのが大きな特徴だ。シリンダーヘッドは燃焼室に切削加工を追加し、個体差を低減。シリンダーブロックは高剛性の鋳鉄を採用し、耐久性を向上させている。また、ユーザーからの要望を反映し、吸排気ポートの肉厚を増やすなどの改良も施された。

シリンダヘッドは、カムキャップのノックピンを全個所に追加。実は作業性も改善されている。

AE86以外のFF車にも装着できるよう、横置き用のボスとリブをシリンダーブロックに追加している

先行予約を「頭文字D」イベントで開始

復刻部品は、13日と14日に富士スピードウェイで開催される「頭文字D 30th Anniversary 2days」で展示され、先行予約も受け付けられる。会場では、復刻部品を組み込んだ4A-GEエンジンと、GRヘリテージパーツを使ってレストアされたAE86も披露される予定だ。

トヨタはこれまでも、愛車に乗り続けたいというファンの思いに応えるべく、8車種、200点以上の部品を復刻・再販してきた。今回のAE86向けエンジン部品復刻は、多くの旧車ファンにとって朗報となるだろう。