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テュフ ラインランド ジャパン、鈑金塗装工場認証に新カテゴリー「シルバー」を導入
2025/07/18
テュフ ラインランド ジャパンはこのほど、鈑金塗装工場の認証サービスに新たに「シルバー」カテゴリーを設けたことを発表した 。これにより、これまでプラチナやゴールドのカテゴリーでは認証取得が難しかった小規模な工場も、より容易に認証を受けられるようになる 。
新設されたシルバーカテゴリーは、将来的にゴールドやプラチナの認証を目指す工場にとって最初のステップとなることが期待される 。
新カテゴリー設立の背景
近年、鈑金塗装工場認証は優良な工場を可視化する手段として注目されており、損害保険業界でも修理入庫先の判断基準として活用される事例が出ている 。一方で、日本では接客対応を行わず、小さな損傷修理を主とする小規模な工場が多く存在する 。プラチナおよびゴールドカテゴリーはこれらの小規模工場を対象としていなかったため、今回のシルバーカテゴリー新設により、高品質な小規模工場を市場における重要なカテゴリーとして可視化する狙いがある 。これにより、一般顧客、損害保険会社、ディーラーなどからの修理入庫先の判断基準の一つとなり、プラチナ、ゴールド認証への足がかりとなることが期待される 。
各カテゴリーの監査項目数
カテゴリー | 監査項目数 |
プラチナ | 222 |
ゴールド | 210 |
シルバー | 150 |
コンプライアンスチェックリストは、カテゴリーに関わらず共通となる 。
シルバーカテゴリーの主な定義
- フレーム修正を伴わない外板パネルの補修、交換を主な修理範囲とする 。
- スチール材料のみを対象とし、アルミの修理・交換は含まない 。
- 危険を伴う高電圧車両の対応、特に事故車の修理は行わない 。
- 接客対応は積極的には行わず、工場としての機能が主であること 。
- 修理品質、安全作業に関わる部分はプラチナ、ゴールドと同様の監査内容となる 。
- コンプライアンスはプラチナ、ゴールドと同様の確認方法がとられる 。
現代の自動車は構造や部材が多様化し、高度な電子制御技術が不可欠であるため、鈑金塗装工場には最新の技術や環境への対応が求められている 。また、法令順守や適切な工場管理の重要性も増している 。テュフ ラインランドによる認証は、公平・公正な審査基準に基づき、工場の品質レベルを証明する第三者検査機関として世界的に認められている 。